ネオ・オキスタ

[浦添工vs沖尚： 浦添工の運天ジョン･クレイトン投手は10奪三振の快投]
[画像提供：＠北谷球場さん「沖縄の高校野球」 ※ 画像をクリック]
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　浦添商が8強へ1番乗り！浦添工はシード沖尚に9回逆転サヨナラ！
　　
　第58回沖縄県高等学校野球秋季大会九日目の24日は､北谷公園野球場で2回戦1試合
と3回戦1試合が行われ､ 3回戦では浦添商業がベスト8へ一番乗りを果たしました。 また2
回戦では浦添工業が第4シード沖縄尚学を9回逆転サヨナラで下し、3回戦へ進出しました。

　北谷球場で行われた第一試合では、大分国体出場の影響で日程を繰り上げた「浦添商業
vs那覇商業」の3回戦が行われました。 試合は序盤から浦添商業が投打に圧倒。2回表の
浦添商業は、 1死からの新城・比嘉良の連続安打の後、 2死23塁から新田が右前へ先制
の2点適時打を放ちました。 更に2死3塁となった後、暴投で次打者三振振り逃げの間に三
走の新田が生還。この回で3点を挙げた浦添商業は､ 試合の主導権を握りました。 浦添商
は4回表にも､ この回の先頭・山城の二遊間突破中前安打と 新城の内野安打で無死13塁
とした後、比嘉良がバスターで一二塁間を破り1点追加。更に1死23塁から新田がスクイズ
を決め、この回2点を挙げました。そして5回表には､ この回先頭の金城が右前安打で出塁
すると、四球等で2死12塁となったところで新城が中前へ弾き返して1点を追加､ 6-0としま
した。なおも攻撃の手を緩めない裏添商業は9回表、 この回先頭の棚原祐が3塁線突破の
左前安打で出塁すると、 四球と 代打・カラムの遊撃内野安打で1 死満塁となったところで、
飛び出した二走が23塁間で挟まれる間に 三走・棚原祐が生還。 更に 2死13塁から代打・
長嶺祐の右前適時打と敵失で2者生還､そして相手の外野守備陣がもたつく間に打者走者・
長嶺祐も本塁を突きこの回計4点を追加､ 10-0と大きく点差を引き離しました。 一方8回ま
で浦添商業の先発・長嶺一真に無失点に抑えられていた那覇商業は9回裏､この回から代
わった浦添商業二人目の比嘉嵐志投手をようやく捕らえます。この回先頭の大城と伊計の
連続安打等で 1死23塁となったところで 伊良波のサードゴロの間に 三走・仲宗根が生還、
ようやく一矢を報いましたが、試合は結局10-1の大差で浦添商業が那覇商業を下し、ベス
ト8へ一番乗りを果たしました。 浦添商業は単打のみの14安打に 3つの犠打と5盗塁を絡
めた卒の無い攻撃を展開、この試合でも手堅い犠打と得意の機動力が光りました。

　2回戦最後の試合､第二試合の 「浦添工業vs沖縄尚学」 は大注目の好カード。2度の順
延を経てようやく行われた試合は､浦添工業が誇るドラフト候補右腕・運天ジョン･クレイトン
と沖縄尚学のエース左腕・比嘉祥也という、 両好投手同士の先発で始まりました。 互いに
譲らぬ投手戦の中、中盤にようやく先制したのは沖縄尚学。 6回表の沖縄尚学は､ この回
先頭の嶺井博が 右越えフェンス直撃の三塁打で出塁すると、 次打者･四球で無死13塁と
なったところで 嘉数が左翼ライン上へライナーの犠飛を放ち1点を先取。 その後両投手の
踏ん張りで、 試合は沖縄尚学が1点リードのまま9回表を終えました。 それまで沖縄尚学・
比嘉祥の前に無得点に抑え込まれていた浦添工業ですが 9回裏に、 この回から登板した
沖縄尚学2人目の1年生投手・奥間雄太を捕らえます。 この回の浦添工業は､ 1死から代
打の比嘉元樹が中前安打で出塁すると 四球と大城の二塁内野安打で1死満塁としました。
この土壇場での好機にトップの好打者･新里が三遊間を破り、まず同点。更に、続く安次富
も 0-1からのストレートを 三遊間へ弾き返す左前適時打を放ち、 三走･浜盛がサヨナラの
生還。 崖っぷちの脅威の粘りで奇跡的な逆転劇を見せた浦添工が､優勝候補の沖縄尚学
を2-1で撃破しました。 この試合、浦添工業のエース右腕・運天は、抜群のストレートに切
れ味鋭い脅威のスライダーで 沖縄尚学打線から10三振を奪う圧巻の投球。 特に序盤は
初回の3奪三振を含む2イニング5奪三振と、圧倒的な立ち上がりを見せました。沖縄尚学
・先発の比嘉祥も 終始好投を見せましたが、 終盤に握力の限界で3連続死球を与える等、
8回を終えたところで無念の降板。 結果として それが大きく響く形となり､ 今春のセンバツ
優勝校・沖縄尚学は、春の甲子園連続出場と センバツ連覇の夢を 断たれてしまいました。

　大会第10日目の27日は､北谷公園野球場等の3球場で3回戦7試合が行われます。


　なお、この日の試合で準々決勝進出を決めた浦添商業が今月28日から開催される大分
国体へ出場するため､ 今後の大会の日程が大幅に変更になりました。 以下､24日の試合
結果と併せて3回戦から決勝戦までの日程を記載します。


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