ネオ・オキスタ

[浦添商vs首里 ： 浦商の金城博也は、この日4安打の固め打ちで大活躍]


　「浦商vs首里」の好カードは、浦添商が快勝！
　
　第58回沖縄県高等学校野球秋季大会二日目の15日は、北谷公園野球場など3球場で
1回戦8試合が行われ、浦添商・沖尚・中部商などの有力校が2回戦へ駒を進めました。

　北谷公園野球場で行われた第一試合 「中部商業vs小禄」 は､終盤逆転した中部商業が
9-6で小禄を下し初戦を突破しました。 第二試合「宜野座vs北谷」は、 宜野座が北谷との
接戦を3-1でものにして2回戦進出を決めました。続く第三試合「沖縄尚学vs球陽」は序盤
息詰まる投手戦が続きましたが､ 普天間のランニング本塁打等で 中盤以降徐々に点差を
引き離した沖縄尚学が、5-0の完封で球陽に快勝しました。

　浦添市民球場で行われた第一試合「浦添商業vs首里」は、1回戦屈指の好カード。 この
試合、夏の甲子園に出場した浦添商業の新戦力に注目が集まりましたが、新チームとなっ
た浦添商業も初回から勢いがありました。1回表の浦添商業は、四球と新田の投前内野安
打等で1死13塁の好機を作ると､ 4番・棚原裕のセカンドゴロの間に三走が生還して、まず
1点を先制。 更に5番・仲里の一二塁間突破右前安打と四球で2死満塁となったところで7
番・金城が三遊間への適時内野安打を放ち、この回2点を挙げました。 一方の首里は2回
裏、相手失策等で得た2死3塁の好機に城間が右前へ適時打を放ち、 すかさず1点を返し
ました。 しかし波に乗る浦添商業は､ 4回表に2死から新垣大が右中間へ二塁打を放ち出
塁した後に棚原俊が12塁間適時打を放ち3-1とし、 6回表には、この回先頭・仲里の二遊
間突破中前安打をきっかけに相手失策等で無死23塁となったところで、 金城が右前へ適
時打を放ち4-1としました。更に8回表には、無死から金城がこの日3本目の安打で出塁す
ると、 連続四球等で得た1死満塁から パスボールで1点を追加､ 5-1と点差を広げました。
ところが8回表の首里は、 四球と慶田元・平良拓の連続安打で無死満塁とすると座波が左
翼へ大きな犠飛を放ち2-5とし、更に1死23塁と攻め立てました。 しかし､浦添商業先発の
新垣大が気迫の投球で後続を断ち､結局試合は 浦添商業が5-2で追いすがる首里を振り
切りました。 浦添商業の新垣大は被安打8ながら要所を締める好投が光りました。打線は
金城の4安打を含む11安打を放ち､ うち内野安打が3本と相変わらずの足攻で唸らせまし
た。首里は投手陣が9与四死球と乱れたのが響きました。
　続く第二試合「那覇国際vs昭和薬附」は、1回表に當山の中前適時打で先制した那覇国
際が､ 3回表には無死13塁から我喜屋の右越え適時三塁打で2点を加え、 更に6回表に
は福里の右前適時打で1点追加、 7回表にも2死12塁から當山の右越2点適時三塁打で
2点を加えました。投げては先発の上地啓が7イニングを被安打2の8奪三振と好投、結局
試合は7-0の7回コールドで那覇国際が昭和薬附に圧勝しました。
　同じく浦添市民球場で行われた第三試合 「コザvs浦添」 は､中盤まで競った展開が続き
ましたが、終盤思わぬ幕切れとなりました。先制したのはコザ。 2回裏のコザは、この回先
頭・大城の中前安打と 小浜の左前安打等で1死13塁としたところで､ 砂川のセーフティス
クイズがファーストの横を抜けて、まず1点。 更に相手失策等で2死23塁となったところで
比嘉が右越え2点適時二塁打を放ち､ この回3点を挙げました。 一方の浦添は3回表、無
死から玉那覇・藤田・仲田・伊志嶺の4連続安打で1点を返すと､1死満塁から黒島が三遊
間を破る2点適時打を放ち、 あっという間に3-3の同点に追い付きました。 ところがコザは
6回裏に1死3塁から仲宗根の左前適時打で勝ち越すと、7回裏、なんと打者9人を送る猛
攻を見せ､5安打に相手失策も絡み一挙6点を挙げました。 試合は意外な展開を見せまし
たが、結局10-3の7回コールドでコザが浦添に大勝しました。

　糸満市西崎球場で行われた第一試合「那覇商業vs那覇工業」は、 那覇商業が緊迫した
試合展開を制し、1-0の完封で那覇工業に競り勝ちました。
　続く第二試合「真和志vs西原」も、最後まで予断を許さぬ好ゲームとなりました。 真和志
が本格派右腕の久田､西原も速球派右腕の花崎と､両1年生の先発で始まった試合は、ま
ず西原が先に点を挙げました。 3回裏の西原は、2死13塁で1走の宮城貴が牽制で誘い
込まれた間に3走の澤岻が生還して先制。 一方の真和志は6回表、 2死無走者から相手
失策と四球で得た2死12塁で4番の小澤が右前安打を放ちましたが、相手右翼手が後逸
して逆転の2点が入りました。更に7回表の真和志は､この回先頭の比嘉が左中間テキサ
ス安打で出塁すると2死後、 仲村の投手強襲安打で13塁とした後に 屋比久が左前に適
時打を放ち1点を追加。 そして 続く與那原のセーフティーバントで2死満塁となったところ
で西原先発の花崎が押出しの四球を与え､ この回も2点を挙げ4-1としました。 西原は9
回裏､ この回先頭の志喜屋が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁した後、 続く新川も左翼
越えの適時二塁打を放ち1点を返しました。 更に呉屋の左線安打等で1死13塁と攻め立
てましたが、真和志先発の久田に後続を断たれ､ 試合は結局4-2で真和志が西原を振り
切りました。この試合、真和志の1年生右腕・久田の伸びのある直球と変化球をコーナー
へ攻める抜群の投球が光りました。

　大会第3日目の16日は、北谷球場・西崎球場の2球場で1回戦の5試合が行われます。



[浦添商vs首里：8回裏､首里は平良拓也の安打でチャンスを広げたが･･･]


[浦添商vs首里 ： 浦商の先発、エース新垣大成は丁寧な投球で好投した]


[真和志vs西原： 3回裏､西原は澤岻勇吾が先制のホームインをしたが･･･]


[真和志vs西原：真和志の1年生エース久田大貴は、抜群の投球を演じた]


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