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Posted by TI-DA at

2007年07月31日

夏の大会を沸かせた選手達12. 普天間・伊志嶺司選手



 
◇ シリーズ第12回目は、普天間のリードオフマンで強打の外野手・伊志嶺司選手です。


▽ 伊志嶺 司 (普天間3年.左翼手.176cm.75㎏.右投げ左打ち)

この夏、個人的に最も評価している強打者が、この伊志嶺司選手です。今夏は2回戦で
沖縄尚学の前に涙を飲みましたが、実に素晴らしい打撃を披露して強烈な印象を残しま
した。この伊志嶺選手をはじめ、今夏の普天間打線は実に見事でした。 恐らく破壊力に
関しては、沖縄ナンバーワンだったと思われます。 本来なら4番を任されるスラッガーの
伊志嶺選手を トップに据えた普天間打線は、 相手投手から見て 脅威だった事でしょう。

では伊志嶺選手の何が良いのか? まず 驚かされたのが、左打席から左中間に強烈な
伸びのある打球を飛ばす、その技術とパワーです。 バットのヘッドが最短距離から出て
くるスイングで強烈に弾き返された打球は、 脅威の伸びを見せます。 決して振り遅れて
いるのでは無く、左手の押し込みで綺麗に弾き飛ばします。 レフト頭上にも同じように強
烈に弾き返します。 そして打球はグングンと伸びます。 左打者で、センターから左中間
そしてレフト方向へ、 あれだけの伸びてゆく打球を飛ばせる選手は、なかなかいません。

決して大振りせずコンパクトであるにも関わらず、 スイングスピードの速さと手首の強さ、
そして理想的な前の大きな打撃を実践しているからこそ、あれだけの打球を飛ばせるの
だと思います。尚且つそのスイングには柔らかさもあり、柔軟にあらゆるコースに対応し
て強い打球を飛ばします。 また体幹の強さも感じられる、 実にしなやかなスイングです。

高校レベルでは最高の打撃技術を持った伊志嶺選手。 2回戦で消えるにはあまりにも
惜しい選手でした。 今もあの美しい打撃フォームと打球が、 脳裏に強く焼きついてます。


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Posted by neogaia at 00:55沖縄高校野球

2007年07月30日

夏の大会を沸かせた選手達11. 沖縄尚学・東浜巨投手



 
◇ シリーズ第11回目は沖縄屈指の好投手、2年生右腕の沖縄尚学・東浜巨投手です。


▽ 東浜 巨 (沖縄尚学2年.投手.180cm.67㎏.右投げ右打ち)

非常に素晴らしい投手です。投手として必要なセンスを全て持ち合わせています。去年
の夏は1年生投手として鮮やかなデビューを果たした東浜投手。2年生になった今夏は
更に大きな成長を見せ、その好投手ぶりに磨きが掛かりました。

投手として理想的な長身に長い手足。 更にあどけない甘いマスクは、スターになり得る
要素を充分に秘めています。 その長い手から放り出される直球は非常に球持ちが良く、
抜群の伸びを見せます。 所謂、 球速以上の速さを 感じさせるストレートの持ち主です。
球速は平均して130キロ中盤から140キロ弱といった所でしょうか?しかしほとんどの
打者が、空振りするか 差し込まれてしまいます。 とにかく 直球の質に関しては一級品。
またスライダー、カーブの切れも素晴らしく、文句の付けようがありません。

そして東浜投手の真骨頂は、抜群の制球力にあります。特にアウトローの制球の精度
は素晴らしく、打者の外角低めに非常に伸びのある直球を放ります。 これは浦添商の
伊波投手も同様で、 やはり好投手の真髄は、外角低めの出し入れが出来る制球力に
あると思います。そして内角高めを思い切って攻める度胸も備わっています。ですから
幅広い投球を行う事が可能で、 決して大崩れする事がなく、 安心して見ていられます。

沖縄出身のこれまでの本格派投手達は、どちらかというと制球力がアバウトで一旦崩
れると歯止めが利かない脆さを兼ね備えた投手が多かったと思います。ですがこの東
浜投手は、これまでの沖縄出身本格派投手達には見られなかった安定感の持ち主で
す。ただネックをあげれば、線の細さと体力に不安を感じる点でしょうか?この先もっと
体力をつけて体に強さが備われば、球速もあとワンランク速くなるでしょう。

同じ2年生右腕の浦商・伊波投手とともに、今夏の沖縄大会では 1.2位を争う好投手
だった東浜投手。 この夏は思わぬアクシデントもあり、 準決勝敗退に終わりましたが、
我々沖縄の高校野球ファンに 最高のインパクトと、 大きな期待感を 残してくれました。


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Posted by neogaia at 18:15沖縄高校野球

2007年07月30日

夏の大会を沸かせた選手達10. 宮古・下地孝幸投手



 
◇ シリーズ第10回目は、今夏 沖縄で最も注目を浴びた宮古の下地孝幸投手です。


▽ 下地 孝幸 (宮古3年.投手.180cm.80㎏.右投げ右打ち)

今年のドラフト候補としても話題になった宮古・下地孝幸投手。恵まれた体格から威
力のある速球を放り、去年の八重商工に続く 先島からの甲子園出場に 夢を抱かせ
た投手でもありました。しかし最後の夏は、3回戦で中部商業の前に涙を飲みました。

下半身のがっしりとした体格で 本格派右腕のイメージが強い下地投手ですが、昨秋
までは、オーバーハンドや サイドから投げ分ける 変則投手として 話題を呼びました。
この投手の魅力は、やはり素材の良さにあります。 最速146キロとも言われた球速
も然ることながら、今後の伸びしろに大きな可能性を感じさせてくれます。

ただ 今夏の投球を見た限りでは、まだまだ多くの課題を抱えているように感じました。
中部商戦では球に伸びを欠き、高めに浮く直球を結構痛打されていました。多投した
スライダーも見極められ、配球や制球面でもかなり苦しんでいるようでした。

それでも その球質はとても魅力的です。 球速に関係なく球に力を感じます。 それは
いわゆるドラフト候補と呼ばれる投手達に共通する球筋です。 今後はアウトコース低
めの確かな制球力を身に付け、フォームを改善して球持ちを良くすれば、上の世界で
も必ず結果を出せる投手になると思います。変化球に関しては、スライダーやカットボ
ール等に器用さを感じます。ただ、今はサイドのフォームで投げる事が多いのですが、
出来ればオーバーハンドから、 縦の威力ある変化球を 身に付けて欲しいと思います。

2月に行われた高校野球部対抗競技大会では、 ティー打撃で 沖縄一の飛距離を披
露したように、 その身体能力の高さと野球センスはかなり高いものがあります。 また
格上のチームに対しても 激しい闘争心を見せる、精神力も買いです。 まさしくダイア
モンドの原石。 その素材の良さは 文句の付けようが無く、 非常に魅力的な投手です。


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Posted by neogaia at 02:50沖縄高校野球

2007年07月29日

激闘の夏・・・僕らの指定席!



 
バックネット裏最前列 ・・・ ここは ちびっ子達の 特等席


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タグ :高校野球


Posted by neogaia at 20:17その他野球

2007年07月28日

夏の大会を沸かせた選手達9. 具志川商・諸見里尚選手



 
◇ シリーズ第9回目は、 強肩 強打、具志川商の大型遊撃手・諸見里尚選手です。


▽ 諸見里 尚 (具志川商3年.遊撃手.投手.181cm.72㎏.右投げ左打ち)

一言で言って 「華のある」選手です。 長身で手足が長く、それでいて非常に均整の
取れた体格で、グラウンドに立つだけで大きな存在感があります。 また、 図抜けた
強肩を活かして投手もこなす諸見里選手ですが、この夏は初戦で沖縄水産と対戦、
延長大激闘の末惜しくも敗退となりました。しかも、自らがサヨナラ本塁打を打たれ
るという形で、彼の高校野球は終わりました。

とにかく 高い将来性を感じさせてくれた諸見里選手。少々粗い面も感じられますが、
その長いリーチを活かした強打は 素晴らしい打球の伸びを見せ、 遊撃守備におけ
るプロ顔負けの強肩は、見る者を唸らせてくれました。 脚力も見事で、 走塁におけ
る大きなストライドは迫力に満ちています。 諸見里選手の兄は、現国士舘大でソフ
トボール日本代表の大型投手。その辺からも血筋の良さが伺えます。

近年の具志川商は 素質に恵まれた大型選手を多く揃え、常に期待され続けました
が、思うような結果が出せません。 今夏は 是非とも結果を出して欲しかったのです
が・・・ 諸見里選手のプレーを、もっと観たかった野球ファンは 多かった事でしょう。


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Posted by neogaia at 21:37沖縄高校野球

2007年07月28日

夏の大会を沸かせた選手達8. 中部商・與座樹選手



 
◇ シリーズ第8回目は、 強豪・中商の1番打者・ショートストップの與座樹選手です。


▽ 與座 樹 (中部商3年.遊撃手.165cm.52㎏.右投げ左打ち)

沖縄で最も強いと評された中部商業の遊撃手を去年・今年と務めたのが與座樹選手
です。小柄な体ながら、抜群の運動神経と類稀なセンスを持ち合わせた與座樹選手。
パワーヒッターが揃う中部商打線の中にあっても、 その存在は 一際目を引きました。

強打・中部商業のトップバッターとして高い出塁率を誇った與座選手。 その素晴らし
い脚力も然ることながら、 体格に見合わぬパンチ力溢れる強打も魅力でした。 大技・
小技何でもOKで、塁に出れば果敢に前を狙う積極性と、走塁センスが光ってました。

遊撃守備においても、その守備範囲の広さはかなりのもので、反射神経・脚力・そし
て強肩と、全て兼ね備えていました。粗っぽい印象の中部商守備陣の中で、内野の
要に與座選手が存在している事が、守備陣全体を見事に引き締めているようでした。

走・攻・守と全てにおいて 高いレベルで魅せてくれた與座選手。 彼の一挙手一投足
に何度溜息を漏らしたかわかりません。私の中では 総合力で沖縄一の遊撃手です。

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Posted by neogaia at 15:11沖縄高校野球

2007年07月28日

夏の大会を沸かせた選手達7. 沖縄尚学・川上司選手



 
◇ シリーズ第7回目は、 強豪・沖縄尚学の主将として また内野の要としてチーム
  を引っ張った川上司選手です。


▽ 川上 司 (沖縄尚学3年.主将.遊撃手.173cm.67㎏.右投げ右打ち)

下級生の頃から名門・沖尚の中心選手として活躍していた川上選手ですが、 最終
学年は主将としてチームをまとめました。 今年の沖尚は新人大会を圧倒的な強さ
で優勝を飾り、 この世代の最強チームとして 期待されました。 しかし秋季大会は、
事情により不出場。 春季大会は 優勝した中部商に準々決勝で1点差で破れ、 直
後に特待生問題が起こり、チームは大きな影響を受けました。 まさに苦難の連続
でしたが、最後の夏は見事に建て直して準決勝進出。 惜しくも延長で浦添商に破
れましたが、その実力は沖縄トップクラスの評価に違わぬ評判どおりの強さでした。
それも この川上選手の 素晴らしいキャプテンシーがあったからこそだと思います。

様々な重圧の中、思い通りにプレーできない面もあったとは思いますが、それでも
川上選手の存在は試合の中で光っていました。 この選手は、何と言っても雰囲気
が素晴らしい。それは沖尚の多くの選手にも共通する事なのですが、中でもショー
トのポジションで華麗な動きを見せる川上選手には、独特の格好よさがありました。
やはり強豪の主将という立場と様々な障壁を乗り越えた信念が、彼を大きく成長さ
せたのだと思います。

強い沖尚の遊撃手として強い存在感を示した川上選手。 勿論その実力も、まさに
名手と呼ぶに相応しく、 出来れば 甲子園の舞台で見たかった選手の一人でした。

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Posted by neogaia at 04:30沖縄高校野球

2007年07月27日

夏の大会を沸かせた選手達6. 浦添商・上地俊樹選手



 
◇ シリーズ第6回目は、 守備で沸かせた浦添商の名遊撃手・上地俊樹選手です。


▽ 上地 俊樹 (浦添商2年.遊撃手.170cm.60㎏.右投げ左打ち)

今年夏の沖縄大会は、素晴らしい遊撃手が多く揃った大会でもありました。中でも
数々のスーパープレイで、最も唸らせてくれたのが、浦添商の上地俊樹選手です。

この選手、とにかく凄い守備を見せてくれます。圧倒的な広さの守備範囲に、俊敏
な身のこなし、鮮やかなグラブ捌き・・・どれをとって見てもずば抜けていました。魅
せる守備を披露する上地選手。個人的に遊撃守備においては、沖縄一と評します。

まだ2年生で 線の細さは否めませんが、その反射神経といい強肩といい、内野手
としての素質の高さを伺わせます。 打撃における非力さがネックではありましたが、
それでも今大会は 随所で光るバッティングを見せ、適応力の高さを感じさせてくれ
ました。 ケースバイケースに応じた打撃は勿論、好機での勝負強さは見事でした。

もともと大変素晴らしい選手でしたが、この夏は試合毎に更なる成長を見せました。
彼の進化が 今夏の浦添商快進撃の要因の一つであった事は間違いないでしょう。


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Posted by neogaia at 18:30沖縄高校野球

2007年07月27日

夏の大会を沸かせた選手達5. 興南・新崎慎弥選手



 
◇ シリーズ、第5回目は、 興南の2番・ショートストップとして、いぶし銀の活躍を
  見せた名手・新崎慎弥選手です。


▽ 新崎 慎弥 (興南3年.遊撃手.170cm.66㎏.右投げ左打ち)

今年の興南は、とにかく守備の固さが際立ちました。 その中でも 遊撃・新崎選手
と二塁・比嘉光国選手の二遊間コンビは一際光り、何度も大観衆を唸らせました。
新崎選手の守備が素晴らしいのは、 強肩に脚力もさる事ながら、 その判断力の
良さが見事です。打球に対する第一歩、素早い送球の正確さと判断の速さ。それ
はまさに堅実な興南の強さを象徴するプレーでした。

攻撃面でも2番打者として実に渋い働きを見せ、好機には確実な打撃を見せまし
た。浦添商との決勝再試合で見せた8回の駄目押し適時二塁打は、新崎選手な
らではの、反対方向におっつける打球が伸びる見事なバッティングでした。

見る者をワクワクさせるような遊撃守備に、ここ一番に勝負強いしぶとい打撃。そ
んな選手を2番に置き、内野の要として擁する興南は、間違いなく強いはずです。


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Posted by neogaia at 03:19夏の甲子園

2007年07月26日

夏の大会を沸かせた選手達4. 浦添商・稲嶺裕介選手



 
◇ シリーズ、第4回目は、 浦添商のトップバッターとして素晴らしい活躍を見せた
  強肩強打の外野手・稲嶺裕介選手です。


▽ 稲嶺 裕介 (浦添商3年.右翼手.174cm.70㎏.右投げ左打ち)

強豪・浦添商の核弾頭として、とにかく打ちまくったのが稲嶺選手です。浦添商の
試合を見てると、この稲嶺選手がいつも出塁している印象がありました。2年生の
比較的多い浦添商の中で、同じ3年生の松本選手と共に積極的な打撃でチーム
を引っ張りました。正確な打率は知りませんが余裕で5割は超えていたはずです。

コンパクトに最短距離からバットが出てくるフォームで、なおかつ前で大きく鋭く振
り抜くので、 ほとんどどんなタイプの投手でもどんなコースでも苦もなく強い打球
を打ち返します。 まさしく打撃のお手本のような 理想的なスイングをする選手でし
た。 また初球からガンガン打ってくる思いっきりの良さは、 相手チームにとっては
非常にやっかいな存在だったはずですし、 対策するのも難しかったと思われます。

またライトの守備でも、その恐るべし強肩でビッグプレーを演じてくれました。今年
の浦添商快進撃の功労者の一人として、この夏鮮烈な存在感を示した稲嶺選手。
甲子園の夢は叶いませんでしたが、 野球ファンの記憶に大きく残った選手でした。


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Posted by neogaia at 02:14沖縄高校野球

2007年07月25日

夏の大会を沸かせた選手達3. 興南・小濱健太郎選手



 
◇ シリーズ、第3回目は、 興南のトップバッターとして攻守に光る活躍を見せた
  小濱健太郎中堅手です。


▽ 小濱 健太郎 (興南3年.中堅手.172cm.67㎏.右投げ両打ち)

名門・興南の切込み隊長として、 鮮やかな打撃を披露した 小濱選手。 チャンス
メーカーとしての役割はもちろん、 好機にも 強さを見せました。 スイッチヒッター
でありながら、両打席とも変わらぬシュアな打撃で、センスの高さを感じさせまし
た。 また俊足を活かして果敢に次の塁を狙う姿勢も素晴らしく、 センターでの守
備範囲の広さも唸らされました。

決勝再試合では、左打席で浦添商の好投手・伊波翔悟から レフト頭上を痛烈に
越える先制打を放ち、チームを勢い付かせると共に浦商の焦りを引き出しました。

興南24年ぶりの優勝において 小濱選手の存在は非常に大きかったと思います。



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Posted by neogaia at 23:57夏の甲子園