ネオ・オキスタ

[名護vs糸満：15回を投げ抜き､決勝点を叩き出す大活躍を演じた豊田陽]
[画像提供：＠北谷球場さん「沖縄の高校野球」 ※ 画像をクリック]
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　雨中の大激闘！名護が糸満との延長15回を制す！
　　　
　第58回沖縄県高等学校野球秋季大会七日目の22日は､ 北谷公園野球場で2回戦1試
合が行われ、名護が糸満との延長15回を制し､3回戦へ駒を進めました。なお第二試合で
予定されていた「浦添工業vs沖縄尚学」は、翌日へ順延となりました。

　北谷公園野球場で行われた第一試合「名護vs糸満」は､ 二度の雨天中断を挟み試合時
間が7時間に迫る延長15回の大激闘となりました。 この試合、先制したのは糸満。1回裏
の糸満は、先頭の津波古が右線に落ちる二塁打を放つと 相手守備がもたつく間に一気に
3塁を陥れました。 そして1死3塁から相手投手の暴投で三走・津波古が生還し、1点を先
取しました。 対する名護は 3回表、1死から小浜が右前安打で出塁すると､ 敵失等で2死
12塁となったところで、比嘉康が二遊間突破の中前適時打を放ち 1-1の同点に追い付き
ました。 その後は両校投手陣が踏ん張り、 また守備でも再三の好プレーで互いに得点を
許さず､試合は延長戦へ突入しました。 そして迎えた延長15回表、名護は1死1塁から豊
田が右線を破る適時二塁打を放ち､ 遂に勝ち越しに成功しました。 2回以降、糸満の攻撃
を無失点に抑えた名護のエース・豊田陽は15回裏もきっちりと抑え､試合は2-1で名護が
糸満との雨中決戦を制しました。
　10時に始まったこの試合は、途中二度の豪雨による中断があったとは言え、 試合が終
了する頃には､16時40分に迫ろうかと言う時間帯。 実に1日掛かりの大熱戦となりました
が、両チームとも最後まで集中力を切らさず再三の好守で盛り立て､何度も危機を乗り越
えました。 名護は3回裏の2死13塁を切り抜けると､ 4回裏には2死2塁から三遊間突破
左前安打を浴びるも 本塁への好返球で追加点を阻止。 5回裏にも2死13塁、6回裏と8
回裏には1死2塁を切り抜け、 12回裏には2死3塁からの二遊間を抜けそうな遊ゴロをフ
ァインプレーで防ぎました。 更に13回裏には2死23塁を凌ぎ、 14回裏にも2死2塁から
の右中間への飛球を好守で阻みました。 一方の糸満も、 7回表の1死12塁、10回表の
2死満塁、11回表の1死23塁、14回表の2死23塁を､ いずれも気迫で抑え込みました。
　好投を見せた投手陣の中でも名護の先発・豊田は15イニングを投げ被安打9を浴びる
も、独特の変化球で要所を抑え、 強打の糸満打線に狙い球を絞らせない快投を演じまし
た。 また打っても決勝二塁打を含む二本の二塁打を放つ等、投打に渡り気を吐きました。
糸満投手陣では、 先発の島尻広貴が6回2/3を被安打5・与四球0・4奪三振の1失点と
好投、7回途中から登板した1年生の大型右腕・宮国椋丞も 7回2/3を被安打6・与四球
3・8奪三振の自責点1と、圧巻の投球内容を披露しました。

　なお第二試合に予定されていた 「沖縄尚学vs浦添工業」 は､ 試合開始日没2時間30
分前の規定に間に合わず､ 翌日に順延となりました。 同カードは23日の浦添市民球場
第3試合で行われる予定です。

　大会第8日目の23日は、北谷公園野球場等の3球場で 2回戦の9試合が行われます。


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