ネオ・オキスタ

[浦商vs八商工：浦商3回表､仲里朝樹が2点三塁打｡仲里は3安打の活躍]


　浦添商業が八重山商工に競り勝つ！豊見城南は前原を逆転で破る！
　　
　第58回沖縄県高等学校野球秋季大会八日目の23日は､北谷公園野球場等3球場で2回
戦8試合が行われ､ 中部商業、那覇、本部、浦添商業、那覇商業、宮古、知念、豊見城南が
それぞれ3回戦へ進出しました。 この日は第2シードの前原､第3シードの八重山商工が そ
れぞれ敗退するという波乱の展開となりました。 また 浦添市民球場の第二試合で予定され
ていた「浦添工業vs沖縄尚学」は、翌日へ再順延となりました。

　北谷公園野球場で行われた第一試合 「中部商業vsコザ」は､ 中部商業が投打に圧倒しま
した。先制したのはコザ。 3回表のコザは､相手投手の悪送球により1点を先取。しかし打線
に力のある中部商業はその裏すぐに追い付くと､4回裏に勝ち越し。 そして6回裏に一挙4点
を奪うと､7回裏にも1点を加えコザを突き放し、終わってみれば17安打を放った中部商業が
7-1のスコアでコザに快勝しました。この試合､中部商業の右腕エース・根間孝太は9イニン
グ完投で15奪三振、被安打2、与四死球0という素晴らしい投球を演じました。
　第二試合の 「那覇vs宜野座」 は、 宜野座が2回表に2点を先制して3回表にも1点を加え、
更に8回表に2点を追加。 一方の那覇は2回裏と3回裏に1点ずつ返し、7回裏にも2点を加
え、4-5と1点差で喰らいつきました。 そして8回裏の那覇は､大量8点を挙げ大逆転。 終わ
ってみれば9安打を放った那覇が、 10安打を放った宜野座に対し12-5の8回コールドで大
勝しました。宜野座は12四球を与えた投手陣の乱調が響きました。
　続く第三試合 「本部vs普天間」 は、3回裏に本部が1点を先制するも、その後は普天間の
仲村優志投手が8回表まで本部打線に追加点を許さず､緊迫した展開が続きました。 ところ
が9回表の本部は1死23塁から比嘉が中前へ2点適時打を放つと、代わった普天間の投手
・比嘉秀にも襲い掛かります。 続く崎浜が1塁線突破の適時二塁打を放つと、饒平名の送り
バントは3塁線への絶妙な内野安打となり悪送球の間に二走が生還。更に犠打で2死3塁と
した後、普天間は左腕の崎間へスイッチ。 しかし 攻撃の手を緩めない本部は四球と盗塁で
2死23塁とすると､ 喜屋武が 一塁強襲の2点適時打を放ち、 続く玉城も3塁線突破の適時
二塁打。 何とこの回の本部は打者11人の猛攻で大量7点を奪い取り、 試合は結局8-0の
大差で本部が普天間に大勝しました。 本部のアンダーハンド・饒平名巧は この日も抜群の
投球で2試合連続の完封勝利を成し遂げました。

　浦添市民球場で行われた第一試合 「浦添商業vs八重山商工」は、第3シードで優勝候補
の強打・八重山商工と 今夏の甲子園4強の浦添商業の対戦という、今大会屈指の好カード。
浦添商業が新垣大成、八重山商工が大嶺翔太と、 両右腕の先発で始まった試合は､ 予想
通りの手に汗握る好勝負となりました。先制したのは浦添商業。3回表の浦添商業は1死無
走者から四球とボークで1死2塁となった後､新田の3塁側セーフティバントを八重山商工の
投手・大嶺が1塁へ悪送球して1死13塁。 続く棚原祐は投ゴロで三走が本塁憤死、2死12
塁となるも大嶺の暴投で2死23塁。 この好機に仲里がフルカウントから右中間への適時三
塁打を放ち、2点を先取しました。一方の八重山商工は6回裏､ 1死から嘉数が右翼線へ落
ちる二塁打を放つと､ボークで1死3塁。 ここで続く東里がフルカウントから左前へ流す適時
打を放ち､1点を返しました。 八重山商工は先発の大嶺が3回以外のイニングを力のある快
速球で無得点に封じ、更に 7回表から登板した花城直将も伸びのある直球で抑えましたが、
試合は結局 ワンチャンスを確実にものにした浦添商業が、 2-1で八重山商工に競り勝ちま
した。 浦添商業のエース・新垣大は直球を見せ球に、 カーブ・チェンジアップ・カットボール
をコーナーへ制球良く丁寧に放り、八重山商工の重量打線を翻弄。終わってみれば内野安
打1本を含む被安打3と、会心の投球を披露しました。また三塁手・棚原伸のファインプレー
など、浦添商業はバックでも好守で盛り立て､積極的な走塁も相まってチーム一丸と成った
姿勢が光りました。 八重山商工は自慢のクリーンナップが無安打に終わるなど､ 最後まで
浦添商業・新垣大の投球を攻略する事が出来ませんでした。
　第二試合「那覇商業vs那覇国際」は、 豪雨で3時間近い試合中断を挟みながらも、初回
に先制した那覇商業が最後まで主導権を渡しませんでした。1回裏の那覇商業は、2死13
塁から1走が二盗を試みる間に3走の比嘉が本塁を突き1点を先取。 更に4回裏の那覇商
業は1死13塁から中田将がスクイズを決めると､沖野が右中間へ適時打を放ちこの回2点
を挙げ、3-0としました。 5回が終わって豪雨に見舞われ 2時間45分の試合中断を挟みま
したが､ 再開後の8回に那覇国際が玉城のスクイズで1点を返した直後の8回裏、 那覇商
業は2死無走者から中田将が左線への二塁打で出塁すると連続暴投で生還､ 再び点差を
広げ4-1としました。 那覇国際は9回表に當山の左前安打等で1死12塁としたあと眞栄城
が左越えに2点適時二塁打を放ち、 1点差まで詰め寄る意地の反撃を見せました。 しかし
一歩及ばず、試合は結局4-3で那覇商業が那覇国際との接戦を制しました。
　なお第三試合に予定されていた 「沖縄尚学vs浦添工業」 は､ 前日と同じく前試合の長時
間雨天中断により 試合開始日没2時間30分前の規定に間に合わず､ 二日連続で 翌日へ
の順延となりました。同カードは23日に浦添市民球場の第3試合で行われました。

　糸満市西崎球場で行われた第一試合「宮古vs真和志」は、宮古が総合力を見せ付けまし
た。 6回表に4点を先制した宮古は、7回表に1点、8回表には2点を加えました。 投げては
長浜-仲間将のリレーで 8イニングを被安打6の無失点で抑えるなど 投打で圧倒。 試合は
結局7-0の8回コールドで宮古が真和志に大勝しました。
　第二試合 「知念vs中部農林」は､ 知念・勢理客一誠、中部農林・高江洲雅志の両右腕が
息詰まる投手戦を披露しましたが､ 大会8日目にして今大会初登場の知念が 9回裏サヨナ
ラの1-0で中部農林との接戦を制しました。 知念の勢理客は被安打9ながら要所を締める
投球で見事完封。 一方､中部農林の高江洲は 被安打わずか2の力投で快投を演じました
が、1失点のサヨナラ負けに泣きました。
　続く第三試合 「豊見城南vs前原」でも､ 大会8日目の最後に ようやく第2シードの前原が
初登場。試合は3回表に豊見城南が山城の適時打で先制するも、前原はその裏同点に追
い付くと 4回裏にはすかさず勝ち越しました。 ところが2-1と前原1点リードで迎えた7回裏、
豊見城南は無死満塁の好機に平田が右前適時打を放ち同点に追い付き､ 更に押し出し四
死球等打者一巡の猛攻でこの回3点を挙げ、逆転に成功しました。 豊見城南のエース・呉
我春宝は 6回以外は毎回走者を背負いながらも 粘りの投球で2失点完投。 試合は 結局
4-2のスコアで豊見城南が第2シードの前原を撃破しました。今大会、参加全62チームの
最後に 満を持して登場した 有力校の前原でしたが､ 豊見城南の6安打を倍近く上回る11
安打を放ちながら秋の初戦で涙を飲む事になりました。

　大会第9日目の24日は､北谷公園野球場で2回戦1試合と3回戦1試合が行われました。



[浦商vs八商工：浦商は3回表、仲里の先制三塁打で新田が2点目の生還]


[浦商vs八商工：浦商･新垣大成は､強打の八商工打線を3安打に抑えた。]


[浦商vs八商工：八商工は6回裏、東里将大が 左前へ適時打を放つが･･･]


[浦商vs八商工：八商工･大嶺翔太は抜群の剛速球を披露､力投したが･･･]


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