ネオ・オキスタ

[八商工vs前原： 八商工は10回表1死満塁､天願陽介が走者一掃三塁打]


　熱戦続く夏の沖縄は好ゲーム続出！沖縄水産が延長11回、石川を撃破！
　八重山商工・浦添工も延長を制し､興南・中商・本部・那覇商・コザも8強へ！

　第91回全国高校野球選手権沖縄大会八日目は ７月11日､ 北谷公園野球場 ・宜野湾市立野球場・糸満市西崎球場の３会場で ３回戦の８試合が行われました。 北谷球場の第１試合ではエース島袋の完封で興南が首里を下し、 第２試合では中部商､ 第３試合では本部が、それぞれコールドで大勝しました。 宜野湾球場の第１試合では浦添工、 第２試合では八重山商工が、それぞれ延長で勝利し、 第３試合でも 沖縄水産がエース比嘉智の完封で 石川との延長11回激戦を制しました。 そして西崎球場では那覇商とコザが準々決勝進出を決め、今夏の８強が全て出揃いました。

　北谷公園野球場で行われた第１試合 ｢興南vs首里」は第１シードの興南が５回裏に２点を先制した後、６回裏にも２点を追加。 投げては２年生左腕エースの島袋洋奨が被安打４・奪三振８・無四球で２試合連続の完封劇を演じ、試合は興南が４－０で首里に快勝して３年連続28度目の８強入りを決めました。 興南は犠打３つの手堅い攻めに加え､無失策と安定した守備陣も光りました。 首里はエース･座波孝行に左腕・又吉文太の投手陣で 被安打７と健闘しましたが及びませんでした。
　続く第２試合「中部商業vs美来工科」は ２回裏に２点を先制した中部商が､ ３回裏にも１点を追加した後に６回裏に大量７点を追加。 対する美来工科も ３回表に２点を返しましたが､ 試合は15安打の猛攻を見せた中部商が10－２の７回コールドで美来工科に大勝して ２年ぶり10度目の８強入りを果たしました。 中部商は比嘉一史・熊本譲・宮城一慶と３年生右腕の継投で被安打３、美来工科は金良宗誠・田場俊涼の両２年生が力投を見せましたが涙を飲みました。
　第３試合「本部vs久米島」は初回に１死２３塁から崎濱の中犠飛で１点を先制した本部が、その後も小刻みに得点を重ね、６回にはエース饒平名巧がランニング本塁打を放ちました。投げては饒平名が被安打２・与四球１の好投で久米島を零封、 試合は７－０の７回コールドで本部が久米島に圧勝して ９年ぶり３度目の準々決勝へ駒を進めました。 本部は １回戦から３試合連続の完封勝ち、饒平名自身も28イニング連続無失点を継続中となりました。 今大会旋風を巻き起こした久米島でしたが、 この日は桃原博巳・伊是名昂之の両２年生右腕が本部打線の勢いを止める事が出来ませんでした。

　宜野湾市立野球場で行われた第１試合「浦添工業vs宜野湾」は、 まず１回裏に宜野湾が先制。 この回の宜野湾は先頭の投手・島袋の右飛が敵失を誘い､ いきなり無死３塁の好機を得ると１死後、比嘉義が二遊間突破の中前適時打を放ち１点を先取。対する浦添工は２回表、この回先頭の又吉が三遊間内野安打で出塁すると 敵失と犠打で１死２３塁とした後に暴投で同点に追い付きました。 更に浦添工は１死３塁から佐和田が右前適時打を放ち､ ２－１と逆転に成功しました。 しかし宜野湾は６回裏に１死無走者から島袋が敵失で出塁すると､ 続く池原の３塁線送りバントも悪送球を誘い、 更に四球で１死満塁としました。 そこで浦添工は先発の巨漢・比嘉元樹から運天ジョン・クレイトンへスイッチしましたが、 町田敏の遊ゴロの間に三走が生還して２－２の同点となり、再び振り出しに戻りました。試合はそのまま延長に突入して迎えた10回表､ 浦添工は１死無走者から新里が敵失の三ゴロが悪送球を誘い１死２塁とすると浜盛が一二塁間突破の右前安打で続き１死１３塁としたところで、 又吉の二ゴロが敵失となり勝ち越しの１点を挙げました。更に２死１３塁から比嘉も右前適時打で続き、この回２点。 投げては７回から失点を許さない運天が10回裏も３者三振できっちり抑え、試合は４－２で浦添工が宜野湾との延長戦を制しました。浦添工は比嘉・運天の両右腕が被安打４の自責点１と好投、11年ぶり３度目の準々決勝進出に大きく貢献しました。 宜野湾は 右腕エースの島袋勝斗が10安打を許しながらも粘り強い投球で自責点２と踏ん張りましたが､ ８強を目前に散りました。
　続く第２試合｢八重山商工vs前原｣は２回表に八重山商工が先制。 この回の八重山商工は、先頭の加藤次が左前安打で出塁すると 西里・嘉数の連続安打等で２死満塁とした後に 崎山が三遊間突破の左前適時打を放ち１点を先取。 一方の前原は５回裏、先頭の池田が一二塁間の内野安打で出塁すると犠打と四球で２死１２塁となったところで、西野が二遊間突破の中前適時打を放ち１－１の同点に追い付きました。 試合はその後､ 前原先発の右腕・東浜健太と 八重山商工先発・大嶺翔太を６回から引き継いだ花城直将が好投して互いに譲らないまま延長に突入しました。 そして迎えた10回表、八重山商工はこの回から代わった前原・仲尾次洸平を攻め立てます。 この回の八重山商工は､ １死無走者から宮良の右越え二塁打を皮切りに 花城の右中間二塁打と四球で１死満塁とすると、 天願が右越えに走者一掃の適時二塁打を放ち一挙３点。 更に代わった前原・吉山盛之進から 死球等で２死１２塁の好機を得ると、田中の二遊間二ゴロが敵失を誘い二走も生還、 試合はこの回計４点を挙げた八重山商工が５－１で前原との激闘を制しました。 八重山商工は大嶺・花城が好継投で 被安打８の自責点１、３年ぶり３度目の準々決勝進出の原動力となりました。前原は先発・東浜が強打の八重山商工を相手に抜群の快投を演じましたが、４強を前に無念の敗退を喫しました。
第３試合「沖縄水産vs石川」も 非常に息詰まる投手戦となりました。 沖縄水産先発の右腕エース・比嘉智哉が力のある投球で石川打線を抑え込めば、石川も比嘉吉人・安里賢弥、両好右腕の継投で沖水打線に付け入る隙を与えませんでした。 両校譲らぬまま試合は延長に突入、 そして迎えた11回表､ 沖縄水産はこの回先頭の上原大が死球で出塁すると犠打で１死２塁としたところで３番・山城明久が値千金の右越え適時三塁打を放ち待望の１点を先取。試合は１－０で沖縄水産が石川との延長激闘を制し、５年ぶり29度目の８強へ駒を進めました。沖縄水産の比嘉智は、11回を投げ抜いて被安打６の13奪三振で石川打線をシャットアウト。対する石川の先発・比嘉吉と７回から登板した小柄なサイドハンド・安里賢も抜群の投球で沖水相手に被安打４の自責点１と力投しましたが、 ２年連続の４強入りは 果たせませんでした。

　糸満市西崎球場で行われた第１試合 「那覇商業vs小禄」は、 小禄が２回表に１点を先制するも､ ４回裏に同点に追い付いた那覇商は ６回裏にも１点を挙げて勝ち越し。 そして小禄も９回表に無死満塁と攻め立てましたが反撃ならず、試合は２－１で那覇商が小禄に競り勝ち12年ぶり18度目のベスト８進出を果たしました。那覇商は無失策の守備陣に加え、具志堅北斗・大城潤と両右腕の継投が決まり 被安打４の１失点。対する小禄も先発の２年生右腕・宜野座嗣峻と１年生左腕・山里悠也の好継投で、 那覇商打線を７安打・自責点１と抑えましたが､ 一昨年に続く２年ぶりの４強入りは成りませんでした。
　続く第２試合「コザvs八重山」は、１回表にコザがいきなり大量６点を先制。対する八重山は３回裏に３点を返すも､ コザは７回表に２点を挙げて８－３と再び突き放しに掛かりました。 すると八重山はその裏一挙４点を挙げて１点差まで迫りましたが、反撃もここまで。試合は八重山の激しい追い上げを交わしたコザが ８－７で接戦を制し､ ７年ぶり15度目のベスト８入りを決めました。 打線好調のコザは､ この日３本の二塁打を含む15安打。 一方の八重山も２本の二塁打を含む12安打に４犠打を絡め、高い攻撃力を見せましたが一歩及びませんでした。

　大会第九日目の７月12日は、北谷公園野球場・宜野湾市立野球場の２会場で準々決勝の４試合が行われました。


　第91回全国高校野球選手権沖縄大会・トーナメント表
　http://neogaia.ti-da.net/e2507528.html



[沖縄水産vs石川： 沖水11回表1死2塁、山城明久が右越え決勝三塁打]


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