ネオ・オキスタ

[中部商vs嘉手納：中部商は６回裏､仲里孝也が２打席連続の同点アーチ]

　　
　中部商・仲里孝が２打席連続本塁打、嘉手納を下す！
　沖縄尚学はコザに苦杯、今夏は一回戦で姿を消す･･･

　第91回全国高校野球選手権沖縄大会は６月27日、 北谷公園野球場・宜野湾市立野球場・糸満市西崎球場の３会場で１回戦の残り９試合が行われました。今大会優勝候補の一角で第２シードの中部商と有力校の嘉手納との間で行われた一回戦屈指の好カードは、中部商が仲里孝の２打席連続本塁打などで嘉手納に競り勝ちました。 また昨夏の優勝校・浦添商は初戦コールドの好発進を見せました。 しかし 去年のセンバツ優勝校で昨夏の準優勝校・沖縄尚学は、コザの前に初戦敗退を喫しました。他には春季４強の浦添がコールド勝ち、有力校の石川や北中城・南部農林・名護商工・那覇工がそれぞれ２回戦へ駒を進めました。

　北谷公園野球場で行われた第１試合「石川vs球陽」は４回裏に１点を先制した石川が７回裏にも駄目押しの３点を挙げ、 投げては比嘉吉人と安里賢弥のリレーで球陽を被安打２の奪三振10で完封。試合は失策０と守備も安定した石川が４－０で快勝しました。　
　続く第２試合「名護商工vs北部農林」は　初回に１点を先制した名護商工が６回表にも１点を加え、投げては2年生右腕の大城翔也が被安打４・奪三振８・無四球の好投を演じて完封。試合は 名護商工が２－０で北部農林を下しました。 北部農林は失策０の守備に加え､ ２年生右腕の大兼久孝久にエース新城克らの投手陣も粘りの投球を見せましたが及びませんでした。
　第３試合の「浦添商業vs辺土名」は 初回に２点を先制した浦添商が ２回裏にも４点、４回裏にも２点、そして５回裏にも１点を加え、 投げては新垣大成・比嘉良利・與儀一貴・比嘉嵐のリレーで辺土名打線を被安打３で完封。 結局 長短14安打の猛攻を見せた浦添商が９－０の７回コールドで大勝。夏２連覇に向けて好発進を見せました。　

　宜野湾市立野球場で行われた第１試合「北中城vs首里東」は、3回裏に北中城が比嘉の内野安打と敵失で１死２３塁とした後に 暴投で１点を先制。 更に北中城は宮城の適時内野安打で１点を加えると､ 大城の中越え適時三塁打と金城のスクイズで この回４点を先取しました。北中城は5回裏にも比嘉の左中間突破三塁打を皮切りに 高江洲の右前適時打と四球・敵失で３点を挙げ､試合を優位に進めました。 投げては先発の右腕・山城智洋が首里東打線を被安打４・奪三振８の無失点に抑え､ 守っても失策０と安定した守備に ３盗塁と機動力も絡めた北中城が、７－０の７回コールドで首里東に大勝しました。
　続く第２試合「南部農林vs具志川商業」は 南部農が４回表に宮里の左中間安打と當山の右中間適時二塁打で１点を先制した後、野選、パスボール、石垣の三遊間突破左前適時打と新垣の中越え２点適時二塁打で この回大量５点を先取しました。 更に南部農は５回表、死球等で２死２塁となった後に當山が中前適時打を放ち６－０と試合を優位に進めました。 一方の具志川商は８回裏、島袋の右中間三塁打を皮切りに西大舛の三遊間適時打で１点を返しましたが反撃もそこまで。試合は６－１で 南部農が具志川商に快勝しました。 南部農先発の２年生エース羽地勇喜は９回を投げて 被安打７の奪三振11・失点１と好投を演じました。 具志川商先発の右腕・北村勇拓も ９回を投げ奪三振10と力投しましたが、 南部農打線の集中打の前に涙を飲みました。　
　第３試合の「中部商業vs嘉手納」は１回戦屈指の好カード。試合はまず嘉手納が先制。１回表の嘉手納は先頭の新城が中前安打で出塁すると犠打・暴投等で２死３塁とした後に眞謝の二遊間突破中前適時打で１点を先取。 一方の中部商は４回裏、この回先頭の仲里孝が右越えに逆風を突く特大の本塁打を放ち、まず同点に追い付きました。 すると嘉手納は６回表、四球と犠打等で２死２塁とした後に 山内が右線適時打を放ち ２－１と再び勝ち越しに成功しました。ところがその裏の中部商は､ 再びこの回先頭の仲里孝が右翼席へ二打席連続の同点弾を放ち２－２としました。 更に中部商は８回裏に先頭の新里が左前安打で出塁すると、 犠打・四球で１死１２塁とした後に糸数の三塁正面の当たりがイレギュラー左前適時安打となり勝ち越し。 追いつ追われつの試合は ３－２のスコアで中部商が嘉手納との激戦を制しました。 中部商先発の右腕エース根間孝太は不安定な立ち上がりでしたが、 中盤以降はストレート・変化球ともに本来の冴えを見せて 終わってみれば被安打７の８奪三振・２失点で完投勝利を演じました。 嘉手納の２年生好投手・池原有も ９回を投げて被安打６の10奪三振と好投を見せましたが、仲里孝の二発に泣きました。

　糸満市西崎球場で行われた第１試合「浦添vs向陽」は向陽が３回表に１点を先制するも､ ６回裏に追い付いた浦添が7回裏には５点、そして８回裏にも２点を挙げ、結局終盤に怒涛の攻撃を見せた春４強の浦添が４本の二塁打を含む12安打を放ち ８－１の８回コールドで向陽に圧勝しました。浦添の２年生エース宮城諒は１失点ながら被安打３と好投を見せました。　
　続く第２試合「コザvs沖縄尚学」は１回戦最大の波乱となりました。この試合コザが２回裏に沖縄尚学の先発・砂川幸乃輔の序盤の乱れを突き、 更に代わった左腕の比嘉祥也も攻めて４点を先取。一方の沖縄尚学はコザの先発・親川拓矢の巧みな投球の前に７回表の２点のみの散発７安打に抑え込まれ､ 結局試合はコザが４－２で沖縄尚学に快勝しました。 沖縄尚学は３回以降は失策０の安定した守備と立ち直った２番手の比嘉の好投でコザの攻撃を無失点に抑えて打線の反撃を待ちましたが序盤の失点が最後まで影響し、初戦で涙を飲みました。　
　第３試合の「那覇工業vs沖縄高専」は初回に１点を先制した那覇工が３回までに大量７点を挙げ、試合を優位に進めました。 一方の沖縄高専は６回裏に１点を返すと ８回・９回にも２点ずつ返す粘りを見せましたが追撃及ばず、試合は７－５で那覇工が沖高専を振り切りました。沖高専は２本の二塁打を含む10安打を放ちましたが、 序盤の大量失点が大きく響きました。

　大会第５日目の28日は､ 北谷公園野球場・宜野湾市立野球場の２会場で ２回戦の６試合が行われました。


　第91回全国高校野球選手権沖縄大会・トーナメント表
　http://neogaia.ti-da.net/e2507528.html


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