ネオ・オキスタ

[小禄vs北谷：延長10回の激闘を制し喜びを分かち合う小禄ナイン]
[画像提供：＠北谷球場さん「沖縄の高校野球」　※ 画像をクリック]
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　本部･饒平名、 那覇商･大城、 南部工･知念、 豊見城･大城紳の四投手が完封！
　沖水･比嘉智は5回無安打無得点、前原･東浜も7回零封！ 小禄は延長を制す！

　慰霊の日のこの日、第91回全国高校野球選手権沖縄大会は北谷公園野球場・宜野湾市立野球場・糸満市西崎球場の３会場で １回戦９試合が行われました。 この日は６試合が完封試合となり、 内１試合が1-0の最小得点差ゲーム､ そして１試合では 参考記録ながら無安打無得点試合が達成されました。 また0-0のまま延長に縺れ込んだ試合もあり､ 好投手揃いの今夏沖縄を象徴するような一日となりました。

　北谷公園野球場で行われた第１試合「小禄vs北谷」は 0-0のまま延長に縺れ込む息詰まる熱戦となりました。この試合１回裏の北谷は先頭の福原の右前安打と敵失に島袋の右前安打でいきなり無死満塁としましたが、 稲嶺の一直が小禄の一塁手・垣花の好判断で３３５の三重殺となり最大の好機を逸しました。その後も試合は両校ともに決定打を得られないまま延長へ突入。 そして迎えた10回表、小禄は１死から安藤が左中間を破る二塁打で出塁すると、四球の後に大城の中前安打で１死満塁としたところで外間の飛球が風の影響で敵失を誘い まず１点、更に上原明の当りも敵失を誘ってこの回２点目を挙げました。対する北谷は10回裏、１死から島袋が右前安打で出塁すると､ 進塁打で２死２塁としたところで譜久原が左線を破る適時二塁打を放ち１点を返しました。 しかし反撃もそこまで、 試合は2-1で小禄が北谷との激闘を制しました。 小禄は先発の２年生右腕･宜野座嗣峻が５四死球を出しながらも４回を無失点で切り抜けると、 ５回から登板した１年生左腕の山里悠也が９回までの５イニングで被安打２・奪三振３・無失点の好投を演じて勝利に大きく貢献しました。 北谷の先発･ ２年生長身右腕の福原健太は９回まで被安打５・奪三振７の無失点に抑える力投を見せましたが、延長で涙を飲みました。
　続く第２試合「前原vs与勝」は、前原が３回裏に田場の右前安打を皮切りに西野の中前安打の後に崎原が２点適時三塁打を放ち先制。 更に敬遠と四球の後の２死満塁から 安慶名が中前２点適時打を放ち、この回４点を挙げました。前原は４回裏にも崎原の適時打と上原の左中間２点適時二塁打で３点を加えると６回裏にも相手守備の乱れに乗じて１点を加え、試合は8-0の７回コールドで前原が与勝に大勝しました。 前原先発の東浜健太は７回を投げ抜き 被安打４・与四球１のの無失点に抑える好投、また守備陣も失策０の安定感が際立ちました。
　第３試合の「本部vs豊見城南」は､ 大会屈指の好投手同士の緊迫した投手戦が展開されました。試合はまず本部が先制。 ４回裏の本部は、１死から仲田が内野安打で出塁すると盗塁の後の２死２塁から与那嶺の三塁への当たりが悪送球を誘い１点を先取。その後は両校の先発投手が持ち味を存分に発揮して決定打を許さないまま終わり、試合は結局1-0の僅差で本部が豊見城南に競り勝ちました。本部の技巧派右腕・下手投げの饒平名巧はスライダーやシンカーなどの冴え渡る変化球とコーナーワークで快投を演じ、被安打４・奪三振５・与四球１で豊見城南の強力打線を完封。 対する豊見城南の大型右腕･赤嶺匡哉も力のある速球を武器に無四球・被安打４・奪三振８・自責点０の素晴らしい投球を見せましたが、１点に泣きました。素質豊かな投手陣を擁する昨秋の準Ｖ校・豊見城南は、その実力を惜しまれながら早すぎる夏を終えました。

　宜野湾市立野球場で行われた第１試合「那覇商業vs那覇」は、那覇商が５回表に大城潤の適時打と伊計直弥の２点適時二塁打で３点を先制。 投げては大城潤が被安打７･与四球１で強打の那覇打線を完封、 試合は10安打を放った那覇商が５－０で有力校の那覇に快勝しました。
　続く第２試合「南風原vs昭和薬大附属」は南風原打線が爆発。２回表に大量10点を挙げた南風原は３回表にも４点を追加。対する昭和薬大附は２回裏に１点を返しましたが反撃もそこまで。試合は長短11安打に８盗塁の猛攻を見せた南風原が、14-1の５回コールドで昭和薬大附に圧勝しました。
　第３試合の「西原vs具志川」は、 １回表に１点を先制した西原が、 ３回・４回・５回・９回に得点を小刻みに追加。一方の具志川も５回裏に２点を返しましたが、試合は実に14本もの安打を放った西原が7-2で具志川に快勝しました。

　糸満市西崎球場で行われた第１試合「南部工業vs開邦」は､ 南部工が２回裏に１点を先制すると３回裏にも１点を追加。 投げては先発のエース右腕・知念周作が14奪三振・被安打４の快投で開邦打線を完封し、試合は2-0で南部工が開邦を下しました。開邦は先発の右腕・大城佑介が 強打の南部工打線を相手に 無四球・奪三振８・自責点２の力投を見せ､ また攻撃面でも積極果敢に３盗塁を決めましたが健闘空しく初戦で姿を消しました。
　続く第２試合「豊見城vs真和志」も２年生の好右腕同士の投げ合いとなり、締まった試合展開となりました。 試合は豊見城が４回裏に２点を先制すると､ エース右腕の大城紳貴が被安打２･奪三振11の抜群の内容で真和志打線を完封。 真和志もエース久田大貴が無四球･被安打４と好投を見せましたが､ 結局2-0のスコアで 豊見城が真和志を下しました。 豊見城は失策０の守備力も光りました。
　第３試合の 「沖縄水産vs那覇西」は､ 初回から 沖水打線の猛打が炸裂。 １回裏の沖水は比嘉秀の適時打で先制すると､ その後も得点を重ねて 10-0の５回サヨナラコールドで 那覇西に大勝しました。 沖水打線は11安打の０三振に４盗塁。投げては右本格派のエース比嘉智哉が圧倒的な投球で那覇西打線を寄せ付けず、 ５回参考記録ながら ノーヒットノーランを達成しました。

　大会第４日目の27日は､ 北谷公園野球場・宜野湾市立野球場・糸満市西崎球場の ３会場で１回戦の残り９試合が行われます。


　第91回全国高校野球選手権沖縄大会・トーナメント表
　http://neogaia.ti-da.net/e2507528.html


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