2008年05月06日
1975年第47回選抜高校野球/豊見城vs日大山形

[豊見城vs日大山形: 被安打9の2失点ながらも、要所を抑えた赤嶺投手]
▽プレイバック甲子園.2
第47回選抜高校野球大会
昭和50年4月2日:阪神甲子園球場
▽2回戦
豊 見 城 103 000 000 - 4
日大 山形 000 110 000 - 2
(豊)赤嶺 - 浜川
(日)金子 - 佐藤道
三塁打=新垣(豊
二塁打=生駒、金子(日
赤嶺:09回 打者38人 被安打09 奪三振07 与四死球03 自責点02
金子:09回 打者39人 被安打09 奪三振05 与四死球01 自責点03
盗塁:小林(日/ 失策:豊見城2、日大山形3
併殺:日大山形(4-4-3)
残塁:豊見城8、日大山形9/ 犠打:豊見城2、日大山形2
審判員:郷司、小林、磯野、松南
試合開始:9時59分 試合終了:12時14分 試合時間:2時間15分
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豊見城旋風吹き荒れる!日大山形にも快勝してベスト8進出!!
昭和50年春のセンバツ。 初戦の習志野戦をシャットアウトで勝ち上がった豊見城の 2回戦
の相手は、東北・山形の日大山形高校。当時の東北地区も、沖縄ほどでは無いにせよ全国
的にはなかなか結果を残せない地域でしたが、 同大会では北国のチームが全て初戦突破
する快挙を成し遂げ、「豊見城旋風」同様「雪国旋風」と称されました。特に日大山形は好投
手の金子隆が初戦で大阪の初芝を完封。主砲の生駒を軸にした強打と100m11秒台の俊
足選手を数名揃える機動力を併せ持ち、確かな戦力を備えた実力校である同校は、 「雪国
旋風」を象徴するようなチームでした。 また、 同大会から金属バットが採用された事で史上
初の11本塁打が乱れ飛びました。そんな中での赤嶺と金子の初戦完封は特筆すべきもの
であり、様々な面で似通った両校の対戦は大いに興味を持たれました。
試合は 豊見城が相手守備陣の乱れにも乗じて 好投手の金子を攻略。 新垣・浜川・砂川の
適時打等で、 3回までの序盤で4-0と試合を優位に進めました。 その後中盤に日大山形も
赤嶺を攻め立て、山口・金子の適時打等で5回までに2点を返しました。しかし後半は赤嶺が
要所を抑え、9安打を許しながらも見事4-2で勝ち上がりベスト8進出! 準々決勝進出の快
挙を成し遂げました。豊見城は、三塁打を含む5打数3安打1打点と活躍した3番・新垣吉勝
の強打が光りました。 この試合、相手の失策に付け込むしたたかな攻撃を見せた豊見城の
野球は、これまで沖縄勢が本土のチームに度々見舞われてきた野球でした。 改めてこれま
での沖縄勢とは異質の、 本当に強い沖縄チームの出現を 実感させられた試合でもありまし
た。 また再三の走者を背負いながらも、冷静に堂々とした投球を淡々と行う赤嶺投手に対し
ては初戦完封が決してフロックでは無い事を確信させられ、 「沖縄の星」としての存在を確か
なものにしつつありました。
日大山形と沖縄の縁は深く、 昭和38年夏の全国高校野球選手権で 首里高校が沖縄勢初
の1勝を成し遂げた相手も同校でした。 また赤嶺賢勇投手はプロ野球の巨人時代に訪れた
山形の地で 山形美人の生涯の伴侶と出会い、 現在ではその山形の地に根を下ろして家庭
を築いています。 そしてご長男は、あの日大山形野球部で活躍し、 父親と同じく高校野球に
青春を捧げました。昭和50年春のセンバツ2回戦での対日大山形戦は、沖縄高校野球のみ
ならず、赤嶺賢勇という1人の男にとっても ある意味運命的な試合だったのかも知れません。
対日大山形戦の豊見城試合出場メンバー
部長.栽弘義 / 監督.亀谷興勝
01.遊.当間 満 5打数1安打0打点1得点0三振0四球
02.左.比嘉 浩 4打数1安打0打点0得点0三振0四球
03.右.新垣吉勝 5打数3安打1打点2得点0三振0四球
04.捕.浜川 太 4打数1安打0打点1得点1三振0四球
05.一.砂川和男 4打数2安打1打点0得点0三振0四球
06.中.仲田博幸 3打数0安打0打点0得点0三振0四球
07.三.平良益男 3打数1安打1打点0得点1三振1四球
08.投.赤嶺賢勇 4打数0安打0打点0得点1三振0四球
09.二.仲里忠弘 4打数0安打0打点0得点2三振0四球
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1975年第47回選抜高校野球/豊見城vs習志野
http://neogaia.ti-da.net/e2104385.html
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沖縄高校野球の話題なら!
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@北谷球場さん の 「沖縄の高校野球 」
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昭和50年春のセンバツ。 初戦の習志野戦をシャットアウトで勝ち上がった豊見城の 2回戦
の相手は、東北・山形の日大山形高校。当時の東北地区も、沖縄ほどでは無いにせよ全国
的にはなかなか結果を残せない地域でしたが、 同大会では北国のチームが全て初戦突破
する快挙を成し遂げ、「豊見城旋風」同様「雪国旋風」と称されました。特に日大山形は好投
手の金子隆が初戦で大阪の初芝を完封。主砲の生駒を軸にした強打と100m11秒台の俊
足選手を数名揃える機動力を併せ持ち、確かな戦力を備えた実力校である同校は、 「雪国
旋風」を象徴するようなチームでした。 また、 同大会から金属バットが採用された事で史上
初の11本塁打が乱れ飛びました。そんな中での赤嶺と金子の初戦完封は特筆すべきもの
であり、様々な面で似通った両校の対戦は大いに興味を持たれました。
試合は 豊見城が相手守備陣の乱れにも乗じて 好投手の金子を攻略。 新垣・浜川・砂川の
適時打等で、 3回までの序盤で4-0と試合を優位に進めました。 その後中盤に日大山形も
赤嶺を攻め立て、山口・金子の適時打等で5回までに2点を返しました。しかし後半は赤嶺が
要所を抑え、9安打を許しながらも見事4-2で勝ち上がりベスト8進出! 準々決勝進出の快
挙を成し遂げました。豊見城は、三塁打を含む5打数3安打1打点と活躍した3番・新垣吉勝
の強打が光りました。 この試合、相手の失策に付け込むしたたかな攻撃を見せた豊見城の
野球は、これまで沖縄勢が本土のチームに度々見舞われてきた野球でした。 改めてこれま
での沖縄勢とは異質の、 本当に強い沖縄チームの出現を 実感させられた試合でもありまし
た。 また再三の走者を背負いながらも、冷静に堂々とした投球を淡々と行う赤嶺投手に対し
ては初戦完封が決してフロックでは無い事を確信させられ、 「沖縄の星」としての存在を確か
なものにしつつありました。
日大山形と沖縄の縁は深く、 昭和38年夏の全国高校野球選手権で 首里高校が沖縄勢初
の1勝を成し遂げた相手も同校でした。 また赤嶺賢勇投手はプロ野球の巨人時代に訪れた
山形の地で 山形美人の生涯の伴侶と出会い、 現在ではその山形の地に根を下ろして家庭
を築いています。 そしてご長男は、あの日大山形野球部で活躍し、 父親と同じく高校野球に
青春を捧げました。昭和50年春のセンバツ2回戦での対日大山形戦は、沖縄高校野球のみ
ならず、赤嶺賢勇という1人の男にとっても ある意味運命的な試合だったのかも知れません。
対日大山形戦の豊見城試合出場メンバー
部長.栽弘義 / 監督.亀谷興勝
01.遊.当間 満 5打数1安打0打点1得点0三振0四球
02.左.比嘉 浩 4打数1安打0打点0得点0三振0四球
03.右.新垣吉勝 5打数3安打1打点2得点0三振0四球
04.捕.浜川 太 4打数1安打0打点1得点1三振0四球
05.一.砂川和男 4打数2安打1打点0得点0三振0四球
06.中.仲田博幸 3打数0安打0打点0得点0三振0四球
07.三.平良益男 3打数1安打1打点0得点1三振1四球
08.投.赤嶺賢勇 4打数0安打0打点0得点1三振0四球
09.二.仲里忠弘 4打数0安打0打点0得点2三振0四球
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Posted by neogaia at 19:00
│プレイバック甲子園
この記事へのコメント
neogaiaさん はじめまして
野球少年のははです。見させてもらって、一ヶ月たちます。島尻生まれ育ちなので、今までも沖縄球児の応援はしてきましたが、長男が少年野球チームに入ったあとの、選抜の沖縄尚学の活躍で、高校野球熱中症にかかってしまいました。もちろん、ミーハーな感情もあります!ですが、このブログを読み進めるうちに、単純におもしろさを感じて、夏の大会に向けてわくわくしている自分になってるんです。この内容なのですから、neogaiaさん、大変だとおもいますが、がんばってくださーい。
野球少年のははです。見させてもらって、一ヶ月たちます。島尻生まれ育ちなので、今までも沖縄球児の応援はしてきましたが、長男が少年野球チームに入ったあとの、選抜の沖縄尚学の活躍で、高校野球熱中症にかかってしまいました。もちろん、ミーハーな感情もあります!ですが、このブログを読み進めるうちに、単純におもしろさを感じて、夏の大会に向けてわくわくしている自分になってるんです。この内容なのですから、neogaiaさん、大変だとおもいますが、がんばってくださーい。
Posted by 野球少年のはは at 2008年05月06日 21:11
>野球少年のははさん
初めまして。
拙ブログを運営しているneogaiaです。
コメントありがとうございます。
そして返信が遅れた事をお詫び申し上げます。
そうですか、ここを見るようになって一ヶ月経つのですね。
大変嬉しく思います。深く感謝申し上げます。
ご長男が少年野球チームに入り、
その後に沖縄尚学がセンバツ優勝ですか。
これでは当然、高校野球熱中症にかかりますね(笑
そしてミーハーな感情は、皆一緒ですヨ!
私としても今後もブログを通して、野球少年のははさんへ
沖縄高校野球のおもしろさを伝える事が出来れば幸いです。
お互い、高校球児の祭典・夏の大会へ向けワクワクしますネ!
それでは、今後とも拙ブログを宜しくお願い申しあげます。
初めまして。
拙ブログを運営しているneogaiaです。
コメントありがとうございます。
そして返信が遅れた事をお詫び申し上げます。
そうですか、ここを見るようになって一ヶ月経つのですね。
大変嬉しく思います。深く感謝申し上げます。
ご長男が少年野球チームに入り、
その後に沖縄尚学がセンバツ優勝ですか。
これでは当然、高校野球熱中症にかかりますね(笑
そしてミーハーな感情は、皆一緒ですヨ!
私としても今後もブログを通して、野球少年のははさんへ
沖縄高校野球のおもしろさを伝える事が出来れば幸いです。
お互い、高校球児の祭典・夏の大会へ向けワクワクしますネ!
それでは、今後とも拙ブログを宜しくお願い申しあげます。
Posted by neogaia
at 2008年05月13日 23:15
