2009年05月29日

山内晴貴投手(九州共立大学)

北谷公園野球場・画像


 来る6月9日から 第58回全日本大学野球選手権大会(5日間、神宮球場・東京ド-ム)が開催されます。 九州地区大学野球で期待された名桜大学や東浜巨投手(1年、沖縄尚学)で話題を呼んだ亜細亜大学は出場権を逃しましたが、出場を決めた各大学でも多くの沖縄県出身プレイヤーが活躍しています。
 全日本出場を決めた主な県出身選手には、 山内晴貴(九州共立大4年、投手、沖縄水産)、宮平卓(九州共立大1年、外野手、浦添商業)、伊志嶺翔大(東海大3年、外野手、沖縄尚学)、荻堂大輔(東北福祉大3年、外野手、沖縄尚学)、 松島辰成(日本文理大2年、外野手、沖縄尚学)、 新崎慎弥(日本文理大2年、内野手、興南)、 喜屋武秀人(国際武道大4年、外野手、嘉手納)らが挙げられますが、その中でも今年の有力なドラフト候補として話題を集める九州共立大の左腕エース・山内晴貴投手に注目してみたいと思います。

 沖水時代から本格派のサウスポーとして鳴らし、 2004年には県高校野球秋季大会を制した山内投手。 九共大に進学後も下級生の頃から頭角を現し、 2年春の福岡六大学リーグではノーヒットノーランを達成するなど 九州の大学野球界でも名の知れた存在となりました。その山内投手も今年で大学野球最後の年を迎え、 今ではプロの注目を集める投手にまで成長しました。MAX144キロの切れの良いストレートに高校時代から定評のあったスライダー・カーブは更に進化を遂げ、 4月18日に行われた福岡六大学野球春季リーグ・九工大戦では自身2度目のノーヒットノーランも達成。 そして今春は5勝を挙げて チームのリーグ優勝に大き く貢献、最優秀選手賞にも輝きました。
 名将・栽弘義監督の教え子としては最後の大物とも言われる山内投手。闘将の魂を受け継ぐ男として、来る全日本大学野球選手権大会ではその力を思いっきり発揮して全国にその名を轟かせて欲しいと願います。チバリヨー!山内晴貴投手!!


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 九共大 2季ぶり 頂点 福岡六大学野球

■8回3点差逆転、2年連続全日本へ
 福岡六大学野球春季リーグ戦(西日本新聞社後援)最終日は24日、 福岡県飯塚市の筑豊緑地野球場で2試合が行われ、 九共大が九産大に逆転勝ち、 2季ぶり34度目の頂点に立った。1-4の8回に前田逸太主将(4年・智弁和歌山)が同点二塁打、4番大原優(4年・筑陽学園)のスクイズで逆転に成功した。九共大は2年連続13度目の全日本大学野球選手権(6月9日開幕・神宮、東京ドーム)出場が決定。 最優秀選手賞には今季5勝を挙げた山内晴貴(4年・沖縄水産)が選ばれた。

■山内3失点降板
 3番手の山田が最後の打者を一邪飛に打ち取ると、 ベンチからナインが一斉に飛び出し、マウンドに歓喜の輪ができた。一呼吸置いて仲里清監督が宙に舞う。「監督が(この日の優勝を)あきらめていたよ。生徒たちに教えられました」
 連投のエース山内が2本塁打を浴びるなど6回までに3点を失い降板。 1-4の劣勢で迎えた8回だった。 相手の失策、四球などで無死満塁とし、打席には前田。「4年間のことがフラッシュバックした。 いろんなことを考えていたのになぜか落ち着いていました」。 暴投で1点をかえした二、三塁。スライダーを思い切り振り抜いた。
 魂のこもった打球は右翼フェンスを直撃。勝負どころの2点二塁打で同点に追いついた。 こうなれば流れは九共大。 1死一、三塁から4番大原優が意表を突くスクイズを決めて逆転、この回打者一巡の猛攻で一挙5点を奪い取った。

■打線エース救う
 「新聞とかに『山内に頼りすぎ』と書かれて悔しかった」と前田。 今季は山内の好投と貧打が際立つシーズンだった。 福教大との開幕戦ではわずか1安打で1-0の辛勝。福経大戦では山内が9回までノーヒットノーランを演じながら、 貧打線が好投を見殺しにする格好で延長10回の失点で敗れた。
 前日無安打だった前田と大原はこの日、午前8時から大学で特打。さらに野手だけのミーティングで前田は 「今日の山内は(連投の疲れで)たぶん打たれると思う」とカツを入れた。 ここ一番の主将の一打には山内も 「さすがキャプテン。おまえについて行って良かった」 とたたえた。
 エースにおんぶに抱っこだったチームが 最終戦で全員野球を実現した。 「今日はいつも皆が自分を信じてくれているように、自分も皆を信じていました。(全日本学生選手権では)一戦一戦しっかりと勝ち上がっていきたい」 と山内。 昨年は初戦の上武大戦で山内が打ち込まれ3-8と完敗。たくましくなった九共大が1年ぶりの大舞台で旋風を巻き起こす。(伊藤瀬里加)

[ 2009年05月25日 / 西日本スポーツより ]

http://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/97848


 山内(九共大)ノーヒットノーラン 福岡六大学野球

 福岡六大学野球春季リーグ戦(西日本新聞社後援)第2週第1日は18日、北九州市の九共大野球場で2試合があり、 九共大のプロ注目左腕・山内晴貴(4年・沖縄水産)が九工大を相手に無安打無得点試合を達成した。 福岡六大学では 山内が2007年春季リーグ・九工大戦で達成して以来、 完全試合を含めて14度目(過去11人)。 山内自身は2度目。 投球内容は内野ゴロ9、飛球4、 奪三振12。 2回の失策の走者はけん制で刺し、 8回に四球で歩かせた後は併殺に打ち取ったため、 打者27人で試合を終わらせた。 試合は6-0で九共大が快勝。福経大は延長10回に中村力(4年・鳥栖商)が中前へサヨナラ打を放ち、 福教大を4-3で下した。

■自身2度目の快挙
 最後の打者を二ゴロに打ち取ると、 山内は当然と言わんばかりに 左のこぶしを軽く握った。自身2度目のノーヒットノーラン。 「3回ぐらいから狙っていました」。 故郷・沖縄に集結中のプロ野球スカウトに、福岡から大記録でアピールした。
 快挙の証人は少なかった。この日、高校野球の春季九州大会が沖縄で開幕。スカウト陣はネット裏に一人もいなかった。 おまけに、 19日に中部商高の一塁手の弟智晴が出場するため、家族の応援もない。 「残念? いやいや、 まだ注目される人間じゃありません。記録が残せただけで十分です」と、丸刈り頭をなでながら笑顔を輝かせた。
 この日の最速は138キロ。自己最速の144キロには及ばなかったが、際どいコースを丁寧に突いた。5回の先頭から6回1死まで4者連続三振。スライダーでカウントを稼ぎ、高めの直球で空振りを取るピッチングを108球、完遂した。
 開幕前はスピードにこだわり、調子を落とした。 「プロを意識しすぎている。1球1球に気持ちをこめろ。試合に勝てる投手になるほうが大事」 と仲里監督に諭された。 その言葉にマウンドで答えを出した。 「記録は偶然じゃない。誰もが認めるエースになってくれた」。 成長ぶりに目を細めた恩師は、賛辞を惜しまなかった。
 2年春は 第1週にノーヒットノーランを達成したが、 その後 1勝しか積み上げられなかった。 「2年前はがむしゃらで達成しましたが、今回は違います。これからの方が大事なのは分かっています」。2季ぶりの王者になり、神宮で熱視線を浴びるつもりだ。(向吉三郎)

■園田が好リード
 山内の女房役、園田瑠樹(3年・樟南)が好リードで快挙をアシストした。 「真っすぐを狙われている」 と察知すると、 中盤以降はスライダーをさらに増やした。 もっとも快挙には気づかず、8回終了後に山内に教えられたという。 「山内さんが『あー、緊張する』って言うから、 どうしてですかって聞いちゃいました」。 その自然体が好結果をもたらした?

[ 2009年04月19日 / 西日本スポーツより ]

http://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/90356


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山内晴貴(九共大)がノーヒットノーラン(2007年4月7日)
http://neogaia.ti-da.net/e1473383.html


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全日本大学野球連盟
財団法人全日本大学野球連盟公式ホームページ

九州共立大学硬式野球部
九州共立大学硬式野球部公式ホームページ


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Posted by neogaia at 01:15 │沖縄出身アマ