ネオ・オキスタ

◇ シリーズ第29回目は優れた投球術で沸かせてくれた本部3年の比嘉将貴投手です。　


▽ 比嘉　将貴 （本部3年.投手.172cm.59㎏.右投げ両打ち）

2007年度本部のエース・比嘉将貴投手も去年の沖縄高校野球界を沸かせた好投手の
1人でした。本部の前チームは最後の夏こそ3回戦で敗れましたが、秋季大会でベスト４
・春季大会ではベスト８と好成績を収め、 その原動力となったのが 比嘉将貴投手でした。

比嘉将投手の最後の夏は､小禄・當間一生投手との投手戦の末惜しくも敗退しましたが、
初戦の宜野湾戦、2回戦の北谷戦と連続完封勝利を収め、その実力の高さを示しました。
同投手は172cm･59㎏と細身ながら、足腰のしっかりとした安定したフォームで抜群の
制球力を誇ります。キレの良い速球にカーブやスライダーとのコンビネーションも見事で、
なかなか狙い球を絞らせない粘りある投球を披露します。 特に2回戦の北谷戦では、同
じく初戦を完封した 北谷・伊禮翔哉投手と息詰まる投手戦を演じ、 波に乗る北谷打線を
相手に再三の走者を背負うものの、 丁寧なピッチングで決定打を許さず 被安打6でシャ
ットアウト。炎天下の中での淡々とした投球に垣間見える気迫が印象的でした。

宜野座・名護・名護商工と実力校が揃う北部勢の中でも、 例年、本部高校の活躍は光り
ます。真っ白なユニフォームに胸のワンポイントが爽やかで、その実直なプレースタイル
には好感が持てます。 比嘉将貴投手の代でも夢は叶いませんでしたが、いつか本部高
ナインが甲子園の晴れ舞台で溌剌とプレーする日が来る事を期待します。そして比嘉将
投手もまた、 これからも野球を続けて 更に腕を磨き、尚一層活躍して欲しいと思います。


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