ネオ・オキスタ

[本部vs北谷：本部2年の強打者･並里康明は、この日本塁打等の活躍｡]


プレイバック2007夏.7

投打の両輪が大活躍！本部が北谷との接戦を制す！

第89回全国高校野球選手権沖縄大会六日目の6月30日､北谷公園野球場で行われた第
2試合「本部vs北谷」は、本部がエースの快投と主砲の本塁打等で北谷との接戦を完封劇
で決めました。
本部のエース・比嘉将と 北谷のエース・伊禮翔。 ともに初戦を完封で制した好投手同士の
投げ合いは、 主砲・並里の本塁打等 わずか3安打の少ないチャンスをものにした本部が3
回戦へ駒を進めました。 秋季大会4強・春季大会8強の実力校である本部は、投打に隙の
無さを見せ、安定した試合運びを披露しました。 一方の北谷は安定感抜群のエースを擁し、
強豪相手にがっぷり四つの堂々たる戦いぶりでした。 打線も本部を上回る安打数を放ちな
がら、あと一本に泣きました。
両チームとも投攻守に溌剌としたプレーで魅了し、 これぞ高校野球と呼べるような 好感度
の高いナイスゲームでした。なお本部の比嘉将投手は2試合連続の完封勝利となりました。


◇第89回全国高校野球選手権沖縄大会（六日目）

2007年6月30日（土）

▽2回戦（北谷公園野球場：第2試合）

北　 谷 000 000 000 - 0
本　 部 100 100 00x - 2

（北）伊禮翔 - 安次富
（本）比嘉将 - 座安

本塁打 - 並里（本）
二塁打 - 伊禮翔（北）座安、上間（本）


本部が比嘉将・北谷が伊禮翔と、共に初戦を完封で勝ち上がった両エースが先発した試合
は、 初回に本部があっさりと先制点を挙げました。1回裏の本部は、先頭の座安が左中間
を破る二塁打で出塁すると 犠打と四球で得た2死12塁の好機に 5番・上間が左中間へ適
時二塁打を放ち、1点を先制。更に4回裏には2年生の主砲・並里がレフトスタンドに豪快な
本塁打を放ち、「2-0」と序盤から試合を優位に進めました。
北谷の伊禮翔投手は 中盤以降は本部打線にチャンスらしいチャンスを与えず味方の反撃
を待ちましたが、 本部の比嘉将投手も再三のランナーを出しながらも要所を締め決定打を
与えませんでした。
結局 完封負けをくらった北谷でしたが、悔やまれるのは7回表の攻撃。この回先頭の桃原
が二遊間を破るヒットで出塁すると 1死から伊禮翔が中前安打、更に 四球で2死満塁の好
機を作りましたが、 あと一本が出ませんでした。 そして最終回も 2死から伊禮翔が左線に
二塁打を放ちましたが、 反撃もそこまで。 6安打と本部を上回る安打を放ちながら 得点に
結びつける事が出来ませんでした。

本部の好投手・比嘉将は、 直球とカーブ、スライダーのコンビネーションが冴え、 これで2
試合連続の完封劇と 流石の投球を披露しました。 一方の北谷・伊禮翔投手も 初回の2安
打と4回の本塁打以外は安打を許さず、 終わってみれば被安打3。 秋季4強・ 春季8強の
本部相手に演じた快投劇は、初戦完封の実力通りの投球でした。
安定感抜群のエースと 強力な上位打線を擁する今年の本部は、 実力校が揃う 北部勢の
中でも光った存在でした。特に各大会ごとにその抜群の投球センスを披露した比嘉将投手
の好投は特筆ものでした。 そして パワフルな主砲の並里はまだ2年生。 今季の本部の闘
いぶりも非常に楽しみです。
北谷は去年の開幕ゲームで八重山商工に悔しい負け方をしました。 今夏は八重山商工よ
りわずかに長く勝ち残りました。 あれから1年、チームは確実に強くなっていました。 先輩
達の思いを受け継いだ後輩達の成長ぶりに チームにおける1年間の努力の跡が伺えまし
た。そして今夏の敗戦もまた、次のチームを成長させる大きな糧になる事でしょう。


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