2007年02月08日

東北楽天・西村弥

奥武山 夏の高校野球
※写真は去年夏の高校野球沖縄大会(奥武山球場)

楽天・西村内野手、実戦練習に手応え

楽天は春季キャンプ第2クール最終日の4日、初の実戦練習となるシート打撃が行われた。西村弥内野手(沖尚高-東京情報大)は、A組の2番セカンドで出場。スイッチヒッターの西村は両打席の感触を確かめ、守備では久々に本来のショートでなくセカンドを守り、軽快な動きを見せた。
[2月7日/琉球新報朝刊より抜粋]

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楽天・西村選手、4日のシート打撃では3打数ノーヒットでしたが、左打席では確かな感触を掴んだようです。ただ右打席は課題が残ったようです。去年はルーキーながら1軍で47試合に出場するも、打率1割2分6厘に終わりました。守備ではプロの中でも定評のある西村選手、是非とも打撃に磨きをかけてレギュラーの座を掴んで欲しいものです。

さてアマチュア時代の西村選手ですが、東京情報大では1年次から同じ沖尚出身の牧雅史選手(沖縄電力)や中部商出身の伊礼寿成選手らとともに活躍しました。ドラフト候補で2学年下の伊志嶺忠捕手(北谷高卒)が加わった3年次には千葉大学リーグVを成し遂げ、4年次には主将としてチームを引っ張りました。地方リーグとは言え、大学時に有名選手の仲間入りを果たした西村選手でしたが、沖尚時代はさほど脚光を浴びる事はありませんでした。

西村選手の世代の沖尚は、先の牧選手の他にも平田大地投手・森根瞬捕手・神谷武志選手・日賀雄紀選手ら蒼々たるメンバーが揃い、前々年にセンバツ優勝した比嘉寿光選手らの世代を凌ぐ沖尚史上最強チームと呼ばれていました。しかし優勝には縁が無く、最終学年の夏(平成11年・第83回全国高校野球選手権沖縄大会)は、当時旋風を巻き起こした宜野座高校に準決勝で完敗しました。もっとも彼らの素質が高かったのは、その後の大学球界等での活躍で証明されています。そういうメンバーの中の好選手の一人という位置付けだった西村選手ですが、それでも1年時には日賀や森根らとともにセンバツ優勝メンバーと一緒に夏の甲子園に出場していますから、早い時期から期待されていた事が伺えます。

その年(2001年)の沖縄は非常に好選手が多かった年でもあります。先の沖尚メンバーの他に、成底和亮(那覇)、上原厚治郎・伊志嶺孝寛(興南)、伊礼寿成(中部商)、玉城良・仲田克(沖水)、山城尚悟・山城勝二・比嘉裕(宜野座)、宮平達也(久米島)らがいました。この世代から3人がプロの世界へ進んでいます。西村選手の他、上原投手(興南→沖縄電力→ヤクルト)、相原勝幸投手(沖水→富士大→ロッテ)です。相原投手は沖水時代に実績はありませんでしたが、富士大へ進んでから素質が開花しました。また成底投手(那覇→沖国大→沖縄電力)や牧選手らは現在でもドラフト候補ですし、天才的な守備で魅せた仲田遊撃手(沖水→新日石ENEOS)も一時期ドラフト候補に名を連ねていました。

沖縄球児のファンの一人として、西村選手のプロでのプレーは何よりも嬉しい限りです。楽天には、他にも沖縄出身の有銘兼久投手(浦添商-大仙-九州三菱自動車-近鉄→楽天)と徳元敏投手(沖水-東農大生産学部-オリックス→楽天)が1軍で頑張っています。今年は彼らがこれまで以上に活躍する事を祈ります。


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Posted by neogaia at 22:12 │沖縄出身プロ