ネオ・オキスタ

[宮古vs中部商：3回裏の宮古は､川田将平が左中間席中段へ豪快2ラン]


　宮古が川田の2本塁打等で、中部商業をコールドで撃破！
　　
　第58回沖縄県高等学校野球秋季大会十日目の27日は､北谷公園野球場等3球場で3回
戦7試合が行われ､ 嘉手納､ 浦添工業､ 宮古､ 宜野湾､ 本部､ 興南､ 豊見城南が それぞれ
準々決勝へ進出しました。

　北谷公園野球場で行われた第一試合 「嘉手納vs石川」 は､ 嘉手納の1年生バッテリーが
存在感を見せました。 嘉手納が1年生右腕の池原有、 石川が右サイドスローの安里賢弥と、
両エースの試合で始まった試合は、まず嘉手納が先制点を上げました。 3回表の嘉手納は、
1死から死球と犠打敵失等で2死23塁の好機を掴むと､ 野原が右前へテキサス安打を放ち、
2点を先取。更に嘉手納は5回表、この回先頭・古謝の中前安打と敵失で無死13塁とすると、
知念がスクイズを決めて､1点を追加。 更に相手失策と四球・犠打で1死23塁としたところで
連続四球で1点追加、そして真謝の中犠飛で1点追加。この回計3点を加えた嘉手納は､ 5-
0と試合を優位に進めました。一方の石川は6回裏、この回先頭の玉城が敵失で出塁すると、
犠打で1死2塁とした後､山内健が左越えに適時三塁打を放ち1点を返しました。更に石川は
8回裏、2死からの連続四死球で満塁となったところで比嘉吉の一ゴロが相手失策を招き三
走が生還、2点目を返しました。 6回から登板した石川・2番手の比嘉吉人も 4イニングを被
安打1の3奪三振と好投、味方の反撃を待ちましたが､ 試合は結局5-2で嘉手納が8強入り
を決めました。
　嘉手納はエース・池原が 7四死球を出す乱調ながら、 抜群のスライダーを武器に奪三振
10の力投を見せまいた。 また､故障から復活した1年生捕手の真謝博哉も 攻守に溌剌とし
た動きを見せ､ 観客を沸かせました。 石川は2点を許した後の3回裏に、照屋の左前安打と
四球で得た1死12塁の好機に仲宗根ライナー性の当たりがが中堅正面を突き、飛び出した
二走が戻れず併殺となる不運もあり、試合の主導権を奪い返せなかったのが響きました。

　第二試合の「浦添工業vs名護」は、 浦添工の本格派右腕・運天ジョン・クレイトンと宜野座
カーブを駆使する名護のエース・豊田陽と､ 今秋の沖縄を沸かせる 両好投手の先発で始ま
る注目の一戦となりました。 まず先制したのは名護。3回表の名護は､敵失と比嘉康の中前
テキサス安打で作った2死13塁で､ 宮城のサード内野安打が 1塁への悪送球を誘い 二者
が生還、幸先良く2点を先取しました。 一方の浦添工業はその裏､この回の先頭・運天の中
前安打と 大城の三遊間内野安打等で1死13塁とすると､ 新里が三遊間を破り1点を返しま
した。 更に続く安次富の中前適時打で1死満塁となったところで､西原が中堅へ大きな犠飛
を放ち、すかさず2-2の同点に追い付きました。ところが名護は5回表、この回の先頭・具志
堅の中前安打と四球等で2死12塁すると、宮城が三遊間突破の左前適時打を放ち、3-2と
勝ち越しました。すると5回裏の浦添工業は、この回の先頭・大城の左前安打と敵失で無死
13塁とすると､安次富が三遊間を破る左前適時打を放ち再び同点に追い付きました。 その
後試合は3-3の同点のまま終盤まで進みましたが､ 9回裏の浦添工業は1死から敵失と安
次富の1塁内野安打と四球で1死満塁の好機を迎えると、 4番の手登根が二遊間を破るサ
ヨナラの中前適時打を放ち、試合は結局4-3で浦添工業が名護との接戦を制しました。
　浦添工業・先発の運天には いつもの球威が見られませんでしたが､それでも7イニングで
9奪三振の力投を演じました。 更に8回から登板した2番手の比嘉元樹が 重い速球と抜群
の制球力で終盤の2イニングを被安打0の3奪三振・失点0と､完璧な救援を見せました。一
方、名護の豊田も粘りの投球を見せましたが、被安打10の与四死球6と精彩を欠きました。

　続く第三試合「宮古vs中部商業」は､強力打線を擁する両校の力と力の激突となりました。
この試合、まず先制したのは宮古。 2回裏の宮古は、 2死無走者から 仲間将が左線を突
破する二塁打で出塁すると､ 伊佐が左中間へ適時二塁打を放ち 1点を先取。 更に石垣も
右中間へ連続適時三塁打を放ち､この回2点を挙げました。 宮古は3回裏にも､2死無走者
から敵失で出塁した走者を1塁に置いて､ 4番の川田が左中間スタンド中段へ 豪快な弾丸
ライナーの2ラン本塁打を放ち､4-0と試合の主導権を握りました。 一方の中部商業は5回
表、 この回先頭の津波古が中越えの三塁打で出塁すると、 1死3塁から當眞が中前へ適
時打を放ち1点を返しました。 更に中部商業は6回表､この回の先頭の稲嶺が三遊間内野
安打で出塁すると、 続く仲里の遊撃内野安打が1塁悪送球を誘い無死23塁としました。こ
の好機に4番の山川が三振に倒れるも、金城賢が右翼へ大きな犠飛を放ち、 2-4と2点差
に詰め寄りました。 ところが6回裏の宮古は､この回先頭の元長が右中間二塁打で出塁す
ると、再び川田が右中間フェンスにワンバウンドでぶつける適時三塁打を放ち1点追加、更
に無死3塁から親泊も中堅へ犠飛を運び、6-2と中部商業を突き離しました。そして迎えた
7回裏の宮古は、 この回の先頭・長浜の右前安打と 元長の1塁線突破右前安打等で2死
13塁とすると､ またもや主砲の川田が 今度は左翼スタンドへ高々とサヨナラの3ラン本塁
打を放り込み、試合は結局9-2の7回コールドで宮古が強豪の中部商業に圧勝しました。
　この試合､ 宮古の川田将平は本塁打2本に三塁打1本の4打数3安打で6打点。 強靭な
体幹から放たれる強烈な打球が､ 詰め掛けた観客を驚かせました。 宮古先発の長浜謙太
は 変化球を低めに集め 中部商業の強力打線を翻弄、 与四球0の抜群の制球力も相まっ
て､ その投球術は 野球ファンを唸らせました。 中部商業の先発右腕 ・好投手の根間孝太
は、 2回の2死まで 宮古の強力クリーンアップ含む打者5人相手に 奪三振2の 被安打0・
与四球0と 完璧な立ち上がりを見せましたが、6人目の打者・仲間将に左線への二塁打を
許すと一気に崩れてしまいました。 3回2死から中部商業・2番手で登板した 本格派右腕・
比嘉一史も､ 快速球を武器に 5回まで打者7人に対して奪三振2を含む被安打0・与四球
0と 完璧な投球を見せていましたが、 6回裏の先頭・元長に右中間二塁打を浴びると、以
降、 宮古強力打線の餌食となってしまいました。 中部商業は初回、 先頭・嶺井の一二塁
間突破右前安打と 2番・稲嶺の初球3塁前内野安打という 鮮やかな攻撃で いきなり無死
12塁の好機を作りましたが、次の好打者･仲里が快音を響かすも 遊撃ライナーの併殺で
2死1塁となり、 続く主砲・山川も倒れ 先制機を逸しました。 中部商業は4点差を追う7回
表にも、 この回先頭・平良、當眞の連続安打と敵失等で、1死満塁と絶好の反撃機を得ま
したが､ 稲嶺のゴロの当たりが二塁正面を突き、 463の併殺という 最悪の結果となりまし
た。 投打に力量のある選手を揃える中部商業でしたが、 この試合は 本塁打2本を含む8
本の長打を放った宮古の前に、力勝負で完敗を喫しました。

　ONNA赤間ボールパークで行われた 第一試合 「宜野湾vs沖縄高専」 は､ 1回表に 先
制した宜野湾が､ 3回表にも2死2塁から時岡の適時打で1点追加して試合を優位に進め
ました。 更に宜野湾は、6、7、8回にも追加点を挙げ、投げては先発の島袋勝斗が 被安
打5で完封。試合は6-0で宜野湾が沖縄高専に快勝しました。
　第二試合 「本部vs那覇」 は、 那覇が2回表に1点を先制しましたが、その裏3点を挙げ
て逆転した本部が その後も得点を重ね、 5回を終わって9-2と試合を圧倒的に優位に進
めました。 一方の那覇も 6回以降に激しい追い上げを見せ、9回には4点差まで迫りまし
たが、10-6のスコアで本部が那覇との乱打戦を制しました。

　糸満市西崎球場で行われた第一試合 「興南vs南部商業」 は、 3回裏に1点を先制した
興南が、4回裏には 1死から石川の中前安打を皮切りに安慶名の中前適時打で2点を追
加。 興南はその後､ 7、8回裏にも追加点を挙げ、投げては 島袋洋奨から石川清太への
投手リレーで南部商業打線を被安打4で完封。 試合は6-0で興南が南部商業に快勝しま
した。 この試合、 9回からマウンドに上がった興南・石川は 約半年ぶりの登板で、今後に
期待を抱かせました。
　第二試合 「豊見城南vs知念」は、 1回表に2点を先制した豊見城南がその後も攻撃の
手を緩めず、 7回までに10安打を放ち 11点を奪いました。 投げては 先発の 大型右腕・
赤嶺匡哉が、速球とスライダーで 7インニングを奪三振14と力投。 試合は投打に勢いの
ある豊見城南が11-3の7回コールドで、知念に大勝しました。

　大会第11日目の10月4日は､北谷球場と宜野座球場で準々決勝4試合が行われます。



[嘉手納vs石川：嘉手名の1年生エース池原有｡10奪三振の好投を演じた]


[嘉手納vs石川：石川の比嘉吉人は 4イニングを被安打1と好投したが･･･]


[嘉手納vs石川：3回表の嘉手名は､野原康潔が右前先制適時打を放った]


[浦添工vs名護： 浦工の運天ジョン・クレイトン、この日のMAXは１４３キロ]


[浦添工vs名護： 名護の豊田陽は､ 宜野座カーブを武器に力投したが･･･]


[浦添工vs名護： 浦添工､9回裏1死満塁で4番･手登根優太がサヨナラ打]


[宮古vs中部商： 宮古のエース長浜謙太。 抜群の制球力で快投を演じた]


[宮古vs中部商： 中商の比嘉一史は､１４０キロ台の快速球を見せたが･･･]


[宮古vs中部商：宮古は、川田の３ランで中部商を７回コールドで撃破した]


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