ネオ・オキスタ

[名護vs糸満：6回表の名護、10点目の右前適時打を放った仲宗根誉生]
　　

波乱相次ぐ夏の沖縄高校野球､有力校次々と敗退・・・
那覇西がシード首里を下す！沖縄工、名護は快勝！！

第90回全国高校野球選手権記念沖縄大会四日目の21日は、北谷公園野球場等で1回戦
9試合が行われ、シードの首里が那覇西に破れる波乱があった他、糸満・ 小禄・ 普天間 の
有力校も相次いで敗退するなど激戦が相次ぎました。

北谷公園野球場で行われた第1試合　「那覇vs普天間」 は、 那覇が6回裏に、この回先頭・
伊佐の二塁内野安打をきっかけに死球と甲斐の三遊間安打で1死満塁として､ 野原健の右
犠飛で先制。更に那覇は8回裏、1死から遠藤の中前安打と連続失策と四球・野選で2点を
追加。 投げては先発の島袋が被安打7の好投で普天間打線を完封。 結局試合は3-0で那
覇か普天間に快勝しました。普天間は3回表の2死12塁、 4回表の2死3塁、 6回表の2死
23塁等、再三先制の好機を作りながら決定打を奪えず、 8回表の同点機にも2安打を放ち
ながらちぐはぐな攻めで好機を逸し涙を飲みました。 同じく北谷公園野球場で行われた第2
試合「石川vs北谷」は、春4強の石川の活発な打線が目を引きました。 3回表の石川は、照
屋の三遊間安打をきっかけに大城泰の右中間適時三塁打､山城郁の一二塁間突破右前適
時打で2点を先制。 更に5回表の石川は1死23塁から山城郁の中犠飛で1点を追加、 6回
表には2死3塁から安里太の左前適時打で1点追加、 7回表にも山城郁の左越え適時二塁
打や相手失策で2点を加え、 6-0と試合を決定付けました。 対する北谷は7回裏、3連続四
球で得た無死満塁の好機に 西銘の左犠飛で1点を返し、 更に勝連の三遊間突破左前安打
で1死満塁としたところで相手捕手の打撃妨害で1点を追加、2-6と粘りを見せました。 最終
回は、9回表に石川が2死3塁から山城郁の中前適時打で1点を追加して7-2とすると、その
裏の北谷は土壇場の2死12塁から北城の右線適時2塁打で2点を返し点差を縮めましたが、
結局試合は7-4で石川が北谷を振り切りました。 第3試合の「那覇西vs首里」は､第4シード
首里の戦いぶりに注目が集まりましたが早くも敗退するという波乱の結果となりました。幸先
良く初回に2点を先制した首里でしたが、那覇西は4回裏に同点に追い付くと、5回表に首里
に1点を勝ち越されたその裏､一挙3点を挙げて5-3と逆転に成功しました。 更に7回表に首
里が1点差に詰め寄るとその裏、那覇西は1点を追加して6-4と点差を広げました。 首里は
8回表に再び1点を追加して追い上げましたが､ 結局試合は 6-5で那覇西が首里との激戦
を制しました。

沖縄市野球場で行われた第1試合 「中部農林vs美里工」 は、1回表に2点を先制した中部
農林がその後も得点を積み重ね､15-5の6回コールドで美里工に圧勝しました。続く第2試
合 「那覇国際vs辺土名」 は、1回表に1点を先制した那覇国際がその後も得点を積み重ね
5回表までに 6-1と大きく点差を広げました。 ところが 粘る辺土名は5回裏に3点を返すと、
7回裏にも2点を挙げ 遂に6-6の同点に追い付きました。 しかし打撃活発な那覇国際は最
終回の9回表に 大量7点を挙げ、 結局試合は 13-6で 那覇国際が辺土名に快勝しました。
第3試合の 「名護vs糸満」 は、実力校同士の対戦で注目の好カードとなりました。 試合は、
2回表に名護がこの回の先頭・仲村渠の二遊間安打をきっかけに無死満塁と攻め立てたと
ころで 仲宗根のスクイズで1点を先制。 更にこの回、 1死満塁から相手失策で2点を追加、
3-0と試合を優位に進めました。 好調な攻めを見せる名護は 更に4回表、この回先頭の豊
田のエンタイトル2塁打を皮切りに神山の左前2点適時打等3本の適時打を含む7安打に1
四球を絡めた打者11人の猛攻で一挙6点を挙げ、8-0と試合をほぼ決定付けました。名護
は 5回表にも岸本一の左中間突破適時三塁打で1点を追加､ 6回表には仲宗根の右前適
時打で更に1点を追加、10-0と大きく点差を広げました。 対する糸満は6回裏、2四球と相
手失策で得た1死満塁で、二塁ゴロの間に3走が生還、ようやく一矢を報いました。 更に代
打の呉我と仲尾次の連続適時打で2点を返し、なおも照喜名の中前安打で2死満塁と攻め
立てましたが、 ここで名護ベンチは先発の島袋を降ろすと代わった棚原が後続を抑え、 結
局試合は10-3の7回コールドで名護が糸満との注目対決を制しました。 この試合､的確な
犠打やプッシュバント等、 正確無比なバント攻撃で序盤に相手を掻き回した名護の攻撃が
目を引きました。糸満は初回に平田.平仲の連続安打で得た1死13塁の先制機を逸したの
が後々響きました。名護の先発・島袋啓太と抑えの左腕・棚原拓也は共に独特のカーブの
制球力が抜群で 2回戦以降の投球も楽しみです。 糸満の先発･山城龍馬と 途中登板した
仲尾次浩大は名護の巧みな攻撃に飲み込まれましたが、 いずれも素晴らしい球質のボー
ルを放り、その将来性に期待を抱かせました。

糸満市西崎球場で行われた第1試合「豊見城vs豊見城南」は、 豊見城が4-3で豊見城南
に辛勝し、豊見城対決を制しました。続く第2試合「知念vs那覇工」は、知念が13-0の5回
コールドで那覇工に大勝しました。 第3試合「沖縄工vs小禄」は1回戦注目の好カード。試
合は4回裏に4点を先制した沖縄工が6回表に1点差に詰め寄られるも､その裏再び3点を
挙げて突き放し更に7回表に1点を返された後に8回裏一挙4点を挙げ､ 結局11-4の8回
コールドで小禄に快勝しました。7回まで粘りを見せて喰らい付いた小禄でしたが、最後は
沖縄工の地力の前に涙を飲みました。

大会5日目の22日（日曜日）は、沖縄市野球場等の2会場で 1回戦6試合が行われます。


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