ネオ・オキスタ

◇ シリーズ第28回目は、投打に素晴らしい活躍を見せた普天間高・多和田真太郎選手です。


▽ 多和田　真太郎 （普天間3年.内野手・投手.170cm.59㎏.右投げ左打ち）


これまで何度か2007年度の普天間を採り上げてきましたが、ここで紹介する多和田真太郎
選手もまた、2007年・普天間を象徴する選手です。最後の夏は3番打者として大技・小技で
相手チームを掻き回し、 投げても強豪・沖尚相手に先発して快投を演じるなど投打に大車輪
の働きで鮮烈な印象を残しました。

同校のエース・比嘉慎二投手とともに 中城中学時代から活躍し、 普天間高校入学後も同校
の上位進出に貢献してきました。 決して大柄とは言えない、どちらかというと華奢な体格なが
ら強打・普天間の中軸に座るなど、その打撃には非凡なものがあります。 1回戦の那覇西戦
では、相手の戦意を喪失させるような10点目を叩き出す2点適時三塁打を中越えに放ち、 2
回戦の沖縄尚学戦でも、 初回無死13塁から 強烈な先制点を叩き出す2点適時三塁打を中
越えに放ちました。 いずれの当たりも中堅方向にグングンと伸びてゆく惚れ惚れとするような
見事な打球でした。 かと思えばセーフティー気味のバントを試みるなど、 一筋縄では行かな
い勝負強い打撃が目を引きました。 最後の試合となった沖縄尚学戦では 先発投手も努め3
回1死までの投球でしたが、 県屈指の強打線相手に被安打2の無失点と、 見事に先発の役
割を果たして2番手の伊佐投手へ繋ぎ、優勝候補を終盤まで苦しめる立役者となりました。

爽やかなブルーの普天間カラー同様、 爽快さを感じさせてくれた普天間野球にあって、多和
田真太郎選手のプレーの一挙手一投足には、 駆け抜ける疾風のような 心地良さがありまし
た。 多和田選手には思いのほか早く高校野球は終わったと思われますが、 素晴らしいチー
ムメイトとともに野球に賭けてきた高校時代を忘れずに、これから先も野球を続けて更なる活
躍をして欲しいと思います。


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