ネオ・オキスタ

伊波 翔悟 [浦添商業高校・投手]

右/左・3年・174㎝ 73kg・嘉数中（宜野湾ポニーズ）

安定感抜群！沖縄球界が誇る屈指の快速球右腕！！

いよいよ明日開幕を迎える第90回全国高校野球選手権記念大会。今年は､沖縄県から11
年ぶり3度目の出場を果たす 浦添商業高校に大きな期待がかかります。 その浦添商には
全国に誇れる屈指の好投手がいます。快速球右腕エースの伊波翔悟投手です。下級生の
頃から話題を呼んだ男が最後にようやく掴んだ「夢舞台」。 この夏、甲子園でも全国の注目
を集める事でしょう。

投攻走守に類稀な野球センスを有する伊波翔悟は、 中学時代から宜野湾ポニーズのエー
スとして輝かしい実績を収め、 高校入学後も1年夏から外野手としてスタメン出場、 好機に
強い打撃で夏の沖縄4強入りに大きく貢献しました。 そして 1年秋にはエースとして県準優
勝を果たし､ 九州大会への出場を決めました。 そしてこのまま順風満帆に進むかに見えた
伊波の高校野球でしたが､最後の夏を迎えるまで甲子園の土を踏む事はありませんでした。
彼の前には巨大なライバルが立ちはだかったのです。 言わずと知れた沖縄尚学のエース・
東浜巨です。 以後、公式戦の舞台で両雄は度々合間見え、 最後のセンバツが掛かった秋
の県大会でも激突した両校ですが、結果は沖尚・東浜が浦添商を完封で下し、伊波は最後
のセンバツへの道を閉ざされてしまいました。翌春、東浜は全国の大舞台で颯爽とデビュー、
見事センバツ優勝投手となりました。 しかしこの事が、 最後の夏に伊波を大きく成長させる
きっかけとなったのです。

ご存知の通り 最後の夏の頂上決戦で 宿敵を下して栄冠を掴んだ浦添商・伊波翔悟ですが、
この3年間、 最高・最強のライバルに恵まれた事は、 彼の野球人生において本当に幸運だ
ったと思います。 東浜がいたからこそ､ 伊波は持って生まれた資質を大いに伸ばす事が出
来たと言えるでしょう。そして我々沖縄高校野球ファンも､彼らの切磋琢磨する姿に酔いしれ、
心底楽しませてもらいました。ある意味､浦添商・伊波翔悟の甲子園出場は、沖縄高校野球
界と沖縄高校野球ファンにとっても集大成の夏と言えます。
さてその伊波翔悟、 その並外れた実力を どれだけ全国のファンに示す事が出来るでしょう
か？140キロ後半を弾き出す直球の威力も然ることながら、豊富な種類を誇る変化球のキ
レ、制球力、フィールディング、投球術、スタミナ、マウンド度胸と、 いずれも バランス良く最
高レベルのものを持ち合わせます。 ただ、右本格派としては小柄な彼の評価を高めている
最大の要因は､闘志を前面に押し出す抜群の精神力にあります。春センバツで冷静な投球
で脚光を浴びた沖尚・東浜と対照的に､ 闘志をむき出しにプレーする伊波の投球は、 夏の
甲子園でも一際輝きを放つ事でしょう。

凡事徹底の精神で地道な厳しい練習を耐え､ 最後の最後で手にした栄光の大舞台。 当然
ファンも、彼の右腕に夢を抱きます。 しかし 甲子園では己の力を最大限に発揮する事に集
中して、仲間を信じて、支えてきた人々に感謝の気持ちを持ち、伸び伸びと野球を楽しんで
欲しいと思います。とにかくありのままのプレーをすれば甲子園でも大きな結果を残す事が
出来るでしょう。 さあ､唸る快腕で全国に「伊波！」を見せてくれ！ チバリヨー､伊波翔悟！！


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