ネオ・オキスタ

[浦添商vs読谷：4回裏の浦商、山城一の適時打で松本が10点目の生還]


プレイバック2007夏.3

候補・浦添商が、初戦をコールドで決める好発進！

第89回全国高校野球選手権沖縄大会は慰霊の日の6月23日、梅雨明けの快晴のもと
大会第3日目が行われ、 北谷球場の1回戦・第3試合では「浦添商業vs読谷」が行われ
ました。試合は優勝候補の呼び声が高かった浦添商が投打に圧倒、「12-0」の5回コー
ルドで実力校の読谷を退けました。 浦添商は 攻めては10安打5死四球で効率よく得点
を重ね、守っては期待の2年生エース伊波が先発で4イニングを投げ被安打0 奪三振6
の快投を見せました。


◇第89回全国高校野球選手権沖縄大会（4日目）

2007年6月23日（土）

▽1回戦（北谷公園野球場：第3試合）

読 　谷 000 00 - 0
浦添商 204 6x - 12
　　 　　 （5回コールド）

（読）外間、伊禮、野原 - 山内
（浦）伊波、上地時 - 宮里

三塁打 - 山城一、上地俊、稲嶺（浦）
二塁打 - 松本（浦）


浦添商が2年生エースの伊波・ 読谷が外間の両先発で始まったこの試合は、 初回から
いきなり浦添商打線が火を吹きました。1回裏の浦添商は 先頭の稲嶺がストレートの四
球で出塁すると、犠打の後いきなり3番・松本が左線を破る適時三塁打を放ち あっさりと
先制。更に2死から暴投で1点を加え「2-0」と試合を優位に進めました。
更に3回裏の浦添商は、 先発・外間からこの回に代わったばかりの 読谷・伊禮も攻めま
す。まずこの回先頭の9番・上地俊が中越えの三塁打で出塁すると、直後に稲嶺の右前
適時打が出て1点。そして 2死13塁から5番・山城一が右中間突破の三塁打で2者を迎
え入れ、続く6番・伊波の打球は遊撃失策を招き1点追加。結局この回4点、「6-0」としま
した。浦添商は4回裏にも、1死から上地俊が死球で出塁した後に稲嶺の右中間適時三
塁打で1点、続く漢那も右前適時打を放ち1点を加えました。浦添商は更に代わった読谷
・野原をも攻め、内野安打と死球で1死満塁とした後 5番・山城一が中前2点適時打、ま
た6番・伊波の時に読谷守備陣の乱れに乗じて2者生還、結局この回6点を加え「12-0」
と試合をほぼ決定付けました。
浦添商の先発・2年生エースの伊波は、圧倒的な快速球と切味抜群のスライダーを武器
に4イニングをノーヒットピッチング。 5回に登板した同じ2年生の上地時も3者三振を奪う
など、読谷打線にまったく付け入る隙を与えませんでした。

敗れた読谷ですが、 何と言っても エースで中心打者でもある伊禮選手の故障が大きか
ったと思います。 もともと投打に実力のある読谷は、 この試合の点差ほど浦添商に劣っ
てはいなかったでしょう。 一つ歯車が狂うと大敗する事もあるのが野球の怖いところです。
残ったメンバーは、この悔しさをバネにきっと立て直して来る事でしょう。
浦添商は流石に沖縄トップクラスの実力校。何かと固くなりがちな夏の初戦ですが、この
試合は投打にほぼ完璧な所を見せ付けました。 また2年生主体でもある事から、伊波投
手ら主力メンバーは来年度まで沖縄高校野球界を大いに盛り上げてくれる事でしょう。


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