ネオ・オキスタ

[14奪三振の無四球勝利を収めた興南・島袋投手。※ 写真は県大会より]


　興南がセンバツ初勝利！エース島袋は１４奪三振の無四球１失点完投！

　雨による天候不良で２日順延となった第８２回選抜高校野球大会（毎日新聞社､日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、３月２１日から１２日間）は、 ３月２６日（金）に大会第４日目を再開、一回戦３試合が行われました。そしてこの日の第一試合で登場した九州地区代表の興南高校は中国地区代表の関西高校（岡山）との初戦を戦い、見事４-１で同校のセンバツ初勝利を果たしました。

　興南は島袋洋奨、 関西が２年生の堅田裕太と、 両左腕エース同士の先発で始まった試合は、まず初回に興南が先制。 １回表の興南は先頭の国吉大陸が中前安打で出塁すると、犠打と四球、そして真栄平の左前安打で一死満塁となったところで、 銘苅が左翼へ犠飛を放ち幸先良く１点を先取。 更に興南は５回表、 再び先頭の国吉大陸が遊撃内野安打で出塁すると、犠打と我如古の左前安打で一死一三塁となったところで､ 真栄平の遊ゴロが二塁手の一塁悪送球を誘い三走が生還、２‐０と試合を優位に進めました。
　一方、先発のエース島袋は体調不良をものともせず初回三者三振と快調な滑り出しを見せましたが、中盤に関西打線に捕まります。５回裏の関西は、この回先頭の渡辺雄が右中間を真っ二つに割る長打を放ち一気に三塁を狙いますが、 興南守備陣の好中継プレーで三塁憤死､好機を逸したかに見えました。 ところが 続く堅田､渡辺謙､西田の三連続安打で一死満塁とすると、舩守が右翼へ犠飛を放ち、この回４安打を集中する攻撃で１点を返しました。しかし関西の反撃もここまで。
　興南は ７回表に二死無走者から慶田城が四球で出塁すると､ 我如古が右中間を深々と破る適時三塁打を放ち１点を追加、そして９回表にも一死無走者から我如古の右前安打と二盗、更に進塁打で二死三塁とすると、銘苅が中前へ適時打を放ち４点目を挙げました。
　投げてはエース島袋が １０安打を浴びるも要所を締める投球で、１４奪三振の無四球､１失点で完投。 試合は１０安打を放ち小刻みに得点を加えた興南が ４-１で関西に快勝しました。島袋は昨年の春夏を含む３度目の甲子園で初の勝利投手。興南も４度目のセンバツ出場で、ようやく同校の初勝利を決めました。

　なお、この日勝った興南は、 大会第７日目（３月２９日）の第３試合で 近畿地区代表の智弁和歌山（和歌山）とベスト８を掛けて対戦します。


第８１回選抜高等学校野球大会・試合結果 （第４日目）

▽2010年3月26日（金） ： 阪神甲子園球場

▽1回戦・第1試合 （開始：09:02、試合時間：2時間、観衆：13000人）

興南（九州・沖縄） 100 010 101 - 4
関西（中国・岡山） 000 010 000 - 1

（興）島袋 - 山川
（関）堅田 - 植田

三塁打＝我如古（興）
二塁打＝渡辺雄（関）

◇失策　福井、堅田（関）　◇犠打　慶田城2、銘苅（興）西田、舩守（関）
▽盗塁　国吉陸、我如古、真栄平（興）植田（関）
◇併殺　興1（我如古-国吉陸-真栄平）渡辺雄＝2回、関0 　◇残塁　興12、関7
◇審判　日野(球)、杉山、宅間、細居(塁)


第82回選抜高校野球大会の組合せ（毎日新聞.毎日jp）
http://mainichi.jp/senbatsu/10/etc/tournament/?inb=yt


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