ネオ・オキスタ

[08/3/1/沖電vs亜大より： この日のオープン戦では1番打者として出場 ]


金城長靖 [沖縄電力・二塁手]

右/両・背番号2・19歳・170㎝ 73kg
石垣第二中(八重山ポニーズ)-八重山商工(2006春夏甲子園)-2007年4月入社

攻守ともに順調に成長。今年も長靖の強打に期待！

今年のプロ野球春季キャンプでは同期の大嶺祐太投手の成長ぶりが話題になりましたが、
社会人野球の沖縄電力に進んだ金城長靖選手もまた、 順調に大人の野球選手へと進化
していました。3月1日に行われた亜細亜大とのオープン戦では、1番・二塁手としてスタメ
ン出場した金城選手。この日の成績は4回打席に立ち、3打数1安打（1四球）でした。久し
ぶりに観た金城選手の実戦は、 高校時代よりもかなり洗練されたプレースタイルで唸らせ
てくれました。

第1打席は左腕の技巧派・大山投手に対し内角低めに入ってくるカーブを右打席から弾き
返しセンターフライ。第2打席は同じく大山投手に対し、右打席でフルカウントから四球（一
度もスイングせず）。第3打席も大山投手で、第一打席同様右打席から内角低めカーブを
ジャストミートするもサードライナー。 第4打席は右の速球派・岩本投手に対し、左打席か
らフルカウントの末に外角低めスライダーを上手く合わせてレフト前ヒット。最終打席は同
じ岩本投手に今度は右打席で対応。 外角低め速球を強振し 火の出るような当たりでした
が遊ゴロに倒れました。亜大バッテリーの金城選手への警戒度は非常に高く、巧みにコー
ナーを突く 厳しい配球で攻めましたが、 左右打席とも 極めて打ち損じの少ない打撃精度
の高さに成長を感じました。高校時代の金城選手はその豪快な打撃で全国的に注目を集
めましたが、どちらかと言うと荒っぽい打者でした。 当時のウィークポイントは内角変化球。
当時ドアスイング気味だった金城選手は 外角低めにはめっぽう強かったのですが､ 内角
を攻められフォームを崩す事がしばしばありました。ただほとんどの投手が警戒心のため
外角低め中心の配球で挑み、金城選手の餌食になっていました。そういった癖が､わずか
1年程の間に大分改善された所に、彼のセンスの良さを再認識しました。

また守備に関しては、打撃以上に見違えるように上手くなっていました。 先の試合では残
念ながら 守備機会はありませんでしたが、 それでもシートノックやボール廻しを見る限り、
随分と内野手らしい動きになっていました。 あの軽快さとグラブ捌きは、 高校時代では考
えられなかった事です。
それにしても彼の存在感は図抜けています。特に打席に立った時の風格と言うか威圧感
は並ではありません。独特のオーラを感じるのです。 必然的に相手バッテリーが警戒度
を高めるのも良くわかります。 私は野球選手を観る上で、技術論では語れない選手が醸
し出す雰囲気を楽しみます。多くのスター選手が持つその独特の空気を 間違いなく彼は
持っています。
彼の八重山商工時代から大ファンだった私としては、このままドラフト候補として成長して
2年後に指名される事を心から期待しています。 実際には まだまだ未熟な所が多く見受
けれれますが、類稀なセンスと身体能力でもっともっと成長して行くと思います。そしてい
つの日か プロの舞台であの豪打をぶちかまし、ファンを沸かせて欲しいと願います。


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