ネオ・オキスタ

　
◇ シリーズ第19回目は、見事な投球を披露した好投手！沖工の右腕・古堅一彰投手です。


▽ 古堅　一彰 （沖縄工3年.投手.170cm.60㎏.右投げ右打ち）

この夏の沖縄大会は例年以上に好投手の多く揃った大会だったと思います。 中でも個人的
に最も評価している好投手が、この古堅一彰投手です。

彼もまた、この夏一躍ブレイクした快腕。2回戦の沖縄水産戦では前評判を覆す1-0の完封
で、関係者を驚かせました。 途中登板の前原戦では見事な抑えを演じ、 敗れた準々決勝の
沖尚戦でも2回からの登板で、あの沖尚打線をほとんど封じ込めました。

とにかくフォームの美しい投手です。 バランス感覚抜群で、高校野球レベルではほとんど非
の打ち所の無いフォームです。 下半身の粘り、腕のしなり、安定したリリースポイント等、 ど
れを取っても素晴らしく、小柄な割には腕が長くて、角度の低さを感じさせません。

リリースポイントがかなり前にあり、腕の振りも速いのでストレートは伸びます。 170㎝の身
長ながら142キロの快速球を放れるのもそこにあります。重心が低く下半身の粘りがあるか
ら低めの直球も伸びます。 また縦に強く腕を振るので縦のカーブ・スライダーのキレが抜群
で、尚且つ制球力にも優れます。

ただ 前原戦・沖尚戦と大事な局面で先発で使われなかったのは、 連投するスタミナに課題
があるのでしょうか？ とにかく高校生投手としては抜群の完成度を誇り、優れた身体能力で
魅せた古堅投手。 強豪校の強打者達をキリキリ舞させた、この夏の彼の快投は鮮烈でした。


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