ネオ・オキスタ

[画像提供：＠北谷球場さん「沖縄の高校野球」]
(http://dragonfanatic.hp.infoseek.co.jp/koko.html)


中部商業のブロックです。

このブロックでは、 第1シードの中部商業と浦添商業の両優勝候補に注目が集まり
ます。そして、宮古・南部商業・読谷・嘉手納といった有力校も揃います。

優勝候補筆頭の中部商業は、沖縄一との呼声高い戦力を誇ります。投手陣は140
キロ右腕の羽地・野球感に優れた蔵当・抜群のキレを持つ2年生湧川の好投手3本
柱が圧巻です。 他にも大型本格派の与儀らがおり、その層の厚みは群を抜きます。
野手陣は 強打者の主砲・大城亮を中心に、 島袋・宮里・與座樹ら1番から9番まで
隙の無い好選手が揃い、主将の兼城捕手を中心とした守備も鍛え抜かれています。
不安材料があるとすれば、 この春から采配を振るう盛根監督と 選手との信頼関係
が築かれているかどうかでしょう。春以降の試合を観た限りでは、その辺がちぐはぐ
な感じを受けました。 但しそれが着実に出来ているのであれば、実績のある盛根監
督ですから、これまでより更に強力なチームに仕上がると思います。
浦添商業は 春以降の戦力アップが凄まじく、今最も勢いを感じるチームです。 この
チームは昨秋の準優勝校で以前から試合運びに優れたチームでしたが、 どちらか
と言うと巧さのみ目立つチームでした。 それが今ではパワーに満ちた力強いチーム
へ成長しています。 特に稲嶺・松本の1・2番コンビは強烈で、 中軸の宮平・山城ら
の破壊力も 凄まじいものがあります。 更に新戦力が加わり 打線に厚みが増しまし
た。そしてチームにとって大きいのが、2年生エース・伊波の存在です。 146キロの
球速のみが注目されがちですが、 何よりも 投球術や精神力といった 投手センスに
魅力を感じ、 決して大崩れしない 強みが あります。 チームにとって 鍵を握るのは、
上地時・山城光といった伊波に続く投手陣の 成長度合いでしょう。
宮古は 春初戦敗退の苦杯を舐めましたが、 秋は4強まで進んだ 力のあるチーム。
本格派右腕の下地孝にのみ注目が集まりがちですが、上地・与儀ら 好素材が多く、
魅力的な戦力を抱えます。 好投手・下地は打撃でも非凡な才能を見せてくれます。
読谷は 好プレーヤーの伊禮がチームを引っ張ります。 春は 投打に高い能力を披
露しました。 秋8強の南部商、 秋16強の嘉手納の 戦いぶりも見ものです。 また 、
春に16強まで進み 旋風を巻き起こした開邦の、 夏の戦いにも 注目が集まります。

このブロック1回戦の好カードは、「読谷vs浦添商」。 浦添商の強打線相手に伊禮
投手がどう立ち向かうのか。 また投手・伊波と打者・伊禮の対決も楽しみです。
個人的に このブロックの2 回戦進出予想は、 中部商・ 南部商・ 豊見城南・ 宮古・
具志川・ 嘉手納・ 浦添商・ 開邦。 予想16強は、 中部商・ 宮古・ 嘉手納・浦添商。
つまり3回戦で、中部商と宮古の対戦が予想されます。 新人大会でも対戦した 両
校ですが、 その時は宮古に軍配が上がりました。 今回も 下地投手と中部商強力
打線の対戦は楽しみですが、 8強進出は 中部商と浦添商だと 予想します。 準々
決勝で、 今大会の最大とも言えるヤマ場 「中部商vs浦添商」 は実現するでしょう。
昨秋そして商業大会と、 中部商は浦添商に連敗しています。 もっとも商業大会で
は中部商三本柱は登板しませんでしたが、 それでも中部商にとって 浦添商は 相
性の良い相手とは言えません。 ともに有力な優勝候補、 ここは相性を買って浦添
商の4強進出と見ます。 とにかくいずれが勝っても、このブロックから 今大会の優
勝校が出る可能性はかなり高いと言えるでしょう。

中部商業ブロックの組合せは、以下の通りです。


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