[砂川恵重高野連会長から優勝旗を受け取る、浦添商業の仲村早人主将]
初回の5点を守り抜いた浦添商業が沖縄尚学を下し、
見事、11年ぶり3度目の夏の甲子園出場を果たす!
第90回全国高校野球選手権記念沖縄大会最終日の7月13日・日曜日は、 北谷公園野
球場で決勝戦が行われ、浦添商が沖縄尚学を下し11年ぶり3度目の優勝を果たしました。
北谷公園野球場で行われた決勝戦「浦添商業vs沖縄尚学」は、1万1千人余りの超満員
の観衆の中行われ、初回に打者一巡の猛攻で5点を先取した浦添商業が沖縄尚学の反
撃を2点に抑え、11年ぶり3度目の夏の甲子園出場を果たしました。1回表の浦添商は1
死無走者から2番の漢那修平が右越えの二塁打で出塁すると 連続四死球の後、前一平
が一二塁間を抜ける右前適時打を放ち1点を先制。 更に嘉陽大介の中前適時打でもう1
点追加した後、7番の當山雄矢が右中間へ満塁の走者一掃三塁打を放ち、この回大量5
点を挙げました。 立ち上がり制球の定まらない沖縄尚学・先発の東浜巨に対して 怒涛の
攻めで遅い掛かった浦添商の迫力に超満員の観衆は言葉を失いました。一方、初回に3
三振を奪う快調な滑り出しを見せた浦添商の先発・伊波翔悟の前に5回まで2安打の6三
振に抑えられていた沖縄尚学打線は、終盤に猛反撃。7回裏の沖縄尚学は、2死12塁か
ら伊古聖が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、 まず1点を返しました。 更に8回裏に
は、 この回先頭の西銘生悟が左中間を抜ける三塁打で出塁すると、 伊志嶺大地の中犠
飛で2点目を返しました。 9回裏にも2死無走者から 代打の久保舜司が右前安打を放つ
粘りを見せましたが、 最後は伊古が一塁ゴロに倒れ、浦添商業が5-2で沖縄尚学を下し
2008年夏の沖縄を制しました。 浦添商のエース伊波は 被安打10の奪三振7で粘りの
投球を見せ、昨年の決勝再試合で興南の前に取り逃がした栄冠、を1年後に手中に収め
ました。 沖縄尚学は6回裏に高甫栄輝と西銘の長短打等で1死満塁の好機を得るも、 4
-6-3の併殺。 7回裏にも波照間有作 ・新垣匠 ・東浜の三連続安打による無死満塁の好
機に次打者が1-2-5の併殺に倒れ2死12塁となり、結局続く伊古の適時二塁打でも1点
止まり。 6.7回の局面、 とりわけ7回の沖縄尚学の攻撃は終盤の展開を大きく動かす可
能性があっただけに、 捕手・山城一樹を始めとする浦添商守備陣の好判断が光りました。
沖縄尚学の東浜は、2回以降は、被安打4の10奪三振と立ち直り、特に7回2死から9回
1死にかけては 5連続で三振を奪う圧巻の投球を演じましたが、 初回の失点が最後まで
大きく響き、甲子園春夏連覇の夢を断たれました。 浦添商は、この4年間で準優勝・4強・
準優勝と頂点を目前にして 苦杯を舐めてきました。 しかし、 好投手の伊波を中心に過去
最高の布陣を誇る戦力を擁した今年は、最強の好敵手を決勝の舞台で撃破するという劇
的なシチュエーションで、晴れの夏の代表校の座を勝ち取りました。
[浦添商業vs沖縄尚学:浦商は初回、當山雄矢が満塁走者一掃の三塁打]
[浦添商業vs沖縄尚学:大きく深呼吸をする、浦添商業エースの伊波翔悟]
[浦添商業vs沖縄尚学:7回裏沖尚、伊古聖が左翼越え適時二塁打を放つ]
[浦添商業vs沖縄尚学:沖縄尚学のエース・東浜巨。 最後のマウンドにて]
閉会式終了後には甲子園の抽選会が行われ、 浦添商業の1回戦は、大会第3日の8月4
日(月曜日)の第3試合で行われる事になりました。
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