[浦商vs沖尚 : 浦商は3回表2死満塁、仲間常治が左翼席へ満塁本塁打]
[画像提供：＠北谷球場さん「沖縄の高校野球」 ※ 画像をクリック]
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浦商が満塁本塁打を含む猛打でセンバツ覇者の沖尚を粉砕！
第80回記念選抜高校野球大会で 9年ぶり2度目の優勝を果たした沖縄尚学高校に対して、
第55回沖縄県高校野球春季大会で3年ぶり3度目の優勝を果たした浦添商業高校が挑む
チャレンジマッチが、昨日13時から北谷公園野球場にて行われました。 試合は、浦添商打
線が満塁本塁打を含む12安打8得点と大爆発。投げては上地時・島根・伊波のリレーで散
発6安打の1失点に抑えて、 浦添商業がセンバツ覇者の沖縄尚学を 8-1のスコアで圧倒し
ました。 この試合に勝った浦添商は、来る 第90回全国高校野球選手権沖縄大会において
第1シードとなり､ 敗れた沖縄尚学は第2シードとなります。 なお両校とも、4月19日から長
崎県で開催される第122回九州地区高等学校野球大会に派遣されます。
北谷球場で行われたチャレンジマッチ 「浦添商業-沖縄尚学」は､ 浦添商が成長著しい右本
格派の上地時正､沖縄尚学が 左腕の上原亘の両先発で始まりました。 試合は浦添商が2
回表に1死無走者から仲間・宮平の連続安打をきっかけに、 牽制ボークと牽制悪送球で先
制。 更に1死3塁から遊ゴロの間に三走が生還して1点を追加、2-0と試合の主導権を握り
ました。 浦添商は3回表にも2四球と伊波の中前安打で2死満塁となったところで仲間が右
翼席に叩き込む満塁本塁打を放ち沖尚先発の上原亘をKO、 6-0と早々と試合を決定付け
ました。 そして4回裏に沖縄尚学が1点を返すも､6回表の浦添商は2死無走者から敵失で
出塁した上地俊を山城の3塁線突破適時二塁打で返し1点を追加。更に8回表の浦添商は
先頭の新田が敵失で出塁すると､ 犠打と上地俊の投ゴロ内野安打で1死13塁としたところ
で再び山城が右前適時打を放ち1点を追加、8-1と大きく点差を広げました。投げては先発
の上地時が5回を被安打5の6奪三振1失点で切り抜けると､ 2番手の島根が2回を被安打
1の4奪三振失点0に抑える好投を見せ、 更に終盤の2回を投げたエースの伊波は被安打
0の無失点で完璧に抑え、強打の沖尚打線に付け入る隙を与えませんでした。沖縄尚学は
4回裏に一二塁間を破る右前安打で出塁した先頭の西銘が仲宗根の3塁線突破左前適時
打で生還、 何とか1点を返しましたが、 浦添商が繰り出す3人の継投の前に11三振を喫し、
その後反撃の目を断たれました。
浦添商は投攻守走に、秋とは一周りも二周りも成長した姿を披露。各選手の圧倒的な腰周
りと高速スイングから繰り出される打球の速さでセンバツ優勝の沖縄尚学をねじ伏せました。
特に守備力に関しては 沖縄尚学以上の安定感を見せ､ 中でも名手の遊撃手・上地俊選手
のスーパープレイには何度も溜息が漏れました。 センバツ帰りの沖縄尚学は､エース東浜
が登板しなかったとは言え､明らかにモチベーションの低下が見てとれ、投攻守走に精彩を
欠きました。 センバツで威力を発揮した内野守備はミスを連発、 得意の機動力も浦添商守
備陣の前に完全に封じ込まれました。 センバツ優勝で自信を深めたはずのナインは、地元
の強豪の一冬越した進化ぶりに脅威を抱いた事でしょう。 この日の試合は、 沖縄尚学ナイ
ンにとって様々な課題が見つかったという事で大きな意味があったと思います。選手達は更
に気持ちが引き締まった事と思います。夏の大会は全国のみならず県内各校も大きく戦力
をアップして挑みます。 大エース・東浜投手1人では とうてい乗り切れるはずもありません。
この先、 九州大会や招待試合など過密な日程が続きますが、 選手権予選開幕までの2ヶ
月の間に今一度戦力を整え、最後の本番では更に強くなった姿を見せて欲しいと思います。
浦添商は、 たとえ東浜抜きでも沖尚からの快勝は大きな自信に繋がった事でしょう。 今年
のチャレンジマッチは両校ナインにとって深い意義がありました。この先、沖尚・浦商両校ナ
インともに九州大会を有意義に乗り越え､ 夏に向けて更に大きく飛躍して欲しいと思います。
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