第91回全国高校野球選手権沖縄大会. 抽選前の展望
今月20日から行われる第91回全国高校野球選手権沖縄大会が開幕、明後日11日午後には北中城村立中央公民館で組合せ抽選会が行われます。そこで抽選を前に今大会の展望を簡単に述べたいと思います。
------------------------------------------------------------------------
今大会で本命視されるのは、やはり第1シードの興南。 センバツ後の春季九州大会でも準優勝の好成績を収めた興南は、高いレベルでまとまり総合力で一歩抜けています。何よりも左腕エース・島袋洋奨の存在感は大きく、2年生ながら既に沖縄ナンバーワン投手との評価を受けます。直球の威力・変化球の切れ・マウンド度胸・投手センスと図抜けており、小柄な体格を感じさせない成熟した投球は圧巻です。
しかし本命・興南と言えど絶対視されている訳ではなく、 その牙城を脅かす実力校は例年以上に目白押しです。 今夏、島袋擁する興南に対する県内各校の包囲網は一段と激しく、 頂点を奪える有力校がひしめき合います。 その中でもやはりシード校には注目が集まります。第2シードで春季優勝の中部商は打線の破壊力では興南以上で、根間孝太・比嘉一史・當眞健太朗らの投手陣も充実、今大会でも頂点に近いチームの一つと言えるでしょう。第3シードの沖縄水産は、 右腕エース比嘉智哉・左腕・知念績太を擁する投手力が安定しており 打撃陣にも勢いがあり、 久しぶりの甲子園出場へ向け闘志は充分です。 第4シード糸満は安定感抜群の2年生長身エース・宮國椋丞を中心とする豊富な投手陣に素材豊かな野手陣が揃う好チーム。2年生主体の若いチームは大会毎に成長を続ける活きの良さがあります。
シード校以外にも優勝を狙える強豪が多く揃う今年の沖縄。 昨年のセンバツ優勝校・沖縄尚学は今期不振が続きましたが、 そこは名門。 流石に夏は調子を上げて来ており本番に向けて脅威の仕上がりを見せています。 2年連続夏甲子園を目指す浦添商も、 例年通り夏の強さを見せ付けそうです。 抜群の機動力に加えて投打に目覚しい戦力アップを見せており、 夏連続制覇も充分可能でしょう。 実力ナンバーワンの評価も聞こえる八重山商工ですが、 投打の中心・大嶺翔太の最後の夏に掛ける気迫に期待が高まります。接戦での戦いに課題のある同校ですが、 持ち味の圧倒的な打力と投手力を発揮出来れば 石垣島から3年ぶりの甲子園も実現するでしょう。 川田将平ら強打者が揃う宮古は沖縄一の強打を誇ります。 また走塁・守備・戦略面といった総合力でもレベルが高く、宮古島から初の甲子園は充分視野に入りました。
速球派右腕・運天ジョン・クレイトンに巨漢の比嘉元樹ら強力投手陣を揃える浦添工、2年生の好投手・宮城諒や好選手・榊原航らで春季4強入り 九州大会でも活躍した浦添、 アンダーハンドの好投手・饒平名巧を擁して打力もある本部、 好遊撃手の田場亮平ら 多くの好選手を揃えて総合力の高い前原、 山内翔平を中心に強打を誇り投手力も良い石川、 沖縄屈指の2年生バッテリー・池原有投手と真謝博哉捕手擁する嘉手納、 秋季準優勝で 大型右腕の赤嶺匡哉が楽しみな豊見城南、 エース島袋勝斗の安定感が高く攻撃も卒のない宜野湾、 これらのチームも実力が高く優勝候補を倒す力量を有していると言えるでしょう。
八重山・具志川・那覇・豊見城・西原・美里・宜野座・名護も 投打に力のある好チームでダークホース的存在と言えます。読谷・具志川商業・南部商業・南風原・知念・首里・小禄・普天間・与勝・北中城・首里東・八重山農林・沖縄工業・南部工業・美来工科・真和志と言ったチームも実力校で、旋風が大いに期待出来ます。いずれにせよ今年は有力校の数が多く、初日から激しい好ゲームが期待出来そうです。 興南をはじめとするシード勢も 初戦から気の抜けない戦いが続くでしょう。 特にシード以外の有力校が抽選でどのブロックに入るかによって大会の結果は大きく左右されます。 まずは明後日、 11日の組合せ抽選の結果が 非常に楽しみです。
------------------------------------------------------------------------
沖縄高校野球の話題なら!
ごーやーどっとネット掲示板「高校野球」
試合画像・詳細はこちらで!
@北谷球場さん の 「沖縄の高校野球 」
------------------------------------------------------------------------
関連記事