[左から島井寛仁君、中村祐太君、斉藤克弥君、又吉克樹君、棚原健人君。]
第90回全国高校野球選手権記念沖縄大会に出場した西原高校は、スタメン9人中7人が
1.2年生の若いチーム。今大会は惜しくも二回戦で八重山農林の前に敗退しましたが、下
級生の有望選手を多く揃えた西原は、勢いもあり魅力たっぷりでした。 そんな下級生達を、
そして60名の部員を、これまで引っ張ってきたのが、 たった5名の3年生達。 主将の島井
寛仁君と、中村祐太君、斉藤克弥君、又吉克樹君、棚原健人君です。
特に中村祐太君、斉藤克弥君、又吉克樹君、棚原健人君の4人は、血気盛んな上原健監督
の元、弱かったチームを強豪校へと育て上げるべく1年生の頃から土台作りに励んで来ま
した。そして2年生になってからは好選手・島井寛仁君が編入してきました。4人は、新たな
環境に戸惑う島井君の支えとなり共に猛練習に耐え、チームは益々活気に満ちて来ました。
そして迎えた、最後の夏。 島井君は投打の中心として、 その存在感を存分に発揮しました。
中村祐太君は右翼手として一.二回戦ともにフルに出場しました。又吉克樹君はサイドから
のキレのある球を武器に中継ぎ投手として活躍しました。斉藤君と棚原君は縁の下の力持
ち的存在として、チームを鼓舞し続けました。最後の公式戦が終わって、彼らは込み上げて
来る思いを隠す事なく涙を流しました。しかし、やがてそれは笑顔に変わって行きました。そ
こには3年間必死に頑張ってきた最高の充実感があり、 そして5人だけが共有し得る、清々
しい友情が満ち溢れていました。
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